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いいおか しろう

飯岡 詩朗

英米言語文化 教授

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雑記

Saving (Contemporary) Hollywood Cinema

hollywood.jpgこの3月末刊行の、藤井仁子編『入門・現代ハリウッド映画史講義』(人文書院,2008年)を送っていただきました。編者の藤井さんをはじめ、執筆者の皆さん、ありがとうございました。

雑事に追われまだパラパラとしか読んでいませんが、最後の補論(翻訳)をのぞき「です・ます」調で書かれていて、巻末に用語解説もついているので、 一見平易そうですが、いくらか入門者向けに説明的なところはあるものの、議論はまったく平易ではないので、学部生がごく一般的な「入門書」と思って手に取 ると怪我をしそうですが、むしろ入学して間もないスポンジ状態の1年生がしきり首を傾げつつ、それでも何らかの刺激は受けながら読むのが良いのかもしれま せん。(もっとも、1年生だとこの本で取り上げられている現代ハリウッド映画のほとんどを見てないという可能性もありますが、その場合は、この本を片手に これから見ればよいでしょう。)

ともあれ、2,200円+税は内容に比して間違いなくお買い得です。(ついでながら、税込5,040円と値段だけ見ると高そうな『フイルム・アート 映画芸術入門』も内容からすれば圧倒的にお買い得です。)

書店で隣に並べられるであろう、吉本光宏『イメージの帝国/映画の終り』(以文社,2007年)―—こちらは(現代)ハリウッド映画の(「質的な差 異」の)「救出」を企図してはいないようですが――と読み比べてみても面白いかもしれません。(ちなみに、おそらくはこちらの方が『入門』より平易で す。)

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