萩原研究室の研究活動

のついているものが現在進行中のメインテーマです。

    

水稲に関するもの
珪酸施肥が葉温、穂温や光合成・蒸散、収量と食味に及ぼす影響(2018年度〜)

 珪酸はイネの耐病性や耐倒伏性を高めることが知られている
 珪酸施肥により無駄な蒸散が抑制され、光合成が高まって収量が高まる
 珪酸施肥は穂温を低下させ、温暖化条件下での収量と品質維持あるいは向上に有効とされる

 新規の珪酸肥料について上記のような効果が認められるのか研究に着手した
米粉用水稲品種「ゆめふわり」の栽培試験(2018年度)

 「ゆめふわり」は米粉パン用の水稲品種として優れた特性を持つとされるが、長野県での栽培事例が
 ほどんどないため、高い収量と品質が得られる栽培条件を明らかにする必要がある


 栽培条件を変えて、収量と得られる米粉の品質(製パン特性)の評価を行う
イネの生体情報(葉温、クロロフィル蛍光など)の取得による生育状態の把握(2018年度〜)

生育状態の的確な把握による、適時・的確な栽培管理システムの確立を目指す
希少在来もち品種「白毛もち」の安定多収(2016年度〜)

 「白毛もち」は長野県上伊那地域で古くから栽培されてきた在来品種
 品質評価は非常に優れているが、草丈が非常に高く、倒れやすい、収量が劣るという欠点を持つ


 草丈が高く倒れやすいことは収量の制限要因でもあるため、草丈の伸長を
 抑制できる倒伏軽減剤の効果的な使用による収量を安定向上を目指す
 また、地域特産物として、特色ある「餅」としての加工も検討している
飼料用品種「北陸193号」の多収栽培(2013〜2015年度)

 北陸193号は超多収性の飼料用イネ品種
 本州の広い範囲での栽培に適応するが、長野県(比較的高標高)での栽培事例は少ない

 10aあたり900kg以上の安定収量を得ることを目標として、施肥(時期および量)方法を検討した
有機肥料・減農薬栽培水田に関する調査(2012〜2014年度)

栽培法が類似し、標高も同程度である2つの水田(信州大学農学部水田と長野市大岡地区の農家水田)で日射量や気温などの生育環境、コシヒカリの生育・収量や品質を比較し、両水田でのコシヒカリの生育・収量差の原因と両水田での収量向上策を探った
イネの低投入栽培における根系と地上部の相互関係から見た生長モデル
  低投入型稲作では根の根の生長や機能が重要になる
  低投入栽培時の理想的な根系と地上部との相互関係の究明をめざす
   高投入栽培と低投入栽培では根系と地上部の生長の相互関係はどう違うか?

  根系と地上部の相対生長関係から見た「作物生長予測モデル*」の構築
  *仮に、相対生長型作物生長予測モデルと呼ぶことにします
燐酸施肥の減量
  燐酸は水質汚染物質のひとつなので、環境負荷の低い稲作の実現のため
  燐酸は有限資源なので、施肥量削減で農業生産の持続性の向上も図る
アイガモ農法水田における水稲の生育・収量と雑草発生、土壌窒素
  アイガモ農法水田の実態調査
  除草効果、土壌窒素収支などの概略を明らかにする
土壌乾燥条件下でのイネの根系生長と地上部生長の相互関係の解析
  水ストレスは根系と地上部との相互関係をどの程度変えるのか?
  水ストレス条件下で相対生長型作物生長予測モデルが成り立つか?
コシヒカリの多収栽培 (本テーマは「相対生長型作物生長予測モデル」に合流)
  800-900kg/10aの多収のコシヒカリの秘密は何か?
  多収コシヒカリの根はどのように生長しているのか?
  根の生長は土壌環境とどんな関係にあるのか?
湛水土壌中直播における出芽・苗立ちの改善
  二価鉄は出芽・苗立ちにどのように影響するのか?
  二価鉄に対する耐性の強い品種はあるのか?
直播栽培における根系形成と根の活性
        (本テーマは「相対生長型作物生長予測モデル」に合流)
  直播稲の根系形成の特徴は何か?
  多収の移植イネとの違いは何か?


普通ソバに関するもの


収量の安定向上が目標 
水ストレスが受精・結実におよぼす影響の解析(手法を変更しながら20年ほど前〜)

  受精率・結実率は乾燥や過湿の水ストレスで低下する
   水ストレスの強さと受精率・結実率の関係把握が重要
   水ストレスの適切な制御で収量向上が図れるる


 赤外線カメラ画像による葉温、蕾温の測定やクロロフィル蛍光の測定で、
 水ストレスを迅速・簡便に把握して給水や排水を適時に行う水管理システム
 の確立を目指す
収量成立過程の解析
  上記課題と併せて、収量の安定向上のために、収量が制限される
  諸過程を解析する
根系形成と根の活性
  普通ソバの根は貧弱だが、やせ地でも育つのは根系のどんな特徴によるのか?
種子選別による生育・収量の向上
  収量の安定向上のため、種子選別がどのような効果をもたらすか調べる


ダイズに関するもの 
種子冠水抵抗性に関する研究(2006年度〜)

  ダイズは重要作物のひとつだが自給率は充分に高くない
  生産性の制限要因のひとつに、播種後の発芽・苗立ち不良(種子冠水害)がある
  (原因は、播種後の降雨による土壌過湿)
  種子冠水抵抗性の向上はダイズ生産の向上・安定化のキーファクター


  種子冠水害の軽減には抵抗性品種の選抜・育成が必須と考えられて
  いるが、抵抗性品種を効率的に選抜する方法は未確立
  本研究室では、抵抗性の差異を簡便かつ短時間で評価できる画期的な
  方法の開発を進めている
ダイズの有機肥料による栽培(2009〜2017年度)

  持続的作物生産のためには、化学肥料から有機肥料への転換が必要
  ダイズ栽培に適する有機肥料は何か、またどのように施肥するのが良いのか


 生産性を高める有機肥料の種類とその使い方について究明を進める


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