バタッドライステラス (棚田)


フィリピン、イフガオ(Ifugao)州のバナウェ(Banaue)はUNESCO世界遺産にも
指定された大規模なライステラス(棚田)で有名。
バナウェ一帯の谷という谷には棚田が作られているが、これらの棚田は
イフガオ族が2000年以上の年月をかけて作り上げたものと言われる。
しかし、1660年代に当地を訪れたスペインの詳細な記録にはその記録がなく、
棚田がいつ作られたものかは正確には分かっていないようである。
棚田が作られた当時はイネではなくタロイモ栽培されていたのではないか
という説もある。

写真はこの地域の中でももっとも美しい棚田のひとつとされUBatadのもの。

Banaueへはマニラから車で9時間前後かかる。さらに、BanaueからBatadまでは
ジープニー(Jeepney)で崖っぷちの悪路を1時間弱(かなりスリリングな場所もある)
揺られ、その後は登山(ハイキングとは言い難い)である。
急な登り1時間の後、主として下りを1時間でBatad Rice Terraceのビューポイントに
着く。Batadの村(棚田)まではさらに下り1時間かかる。

運動不足の身にはビューポイントまでの2時間で充分にバテバテで、棚田まで
下って行くのは諦めた。帰りの後半は足がまるで動かなくなった。
もちろん、翌日は階段の登り降りがまともにできない状態になっていた...。

だが、それだけの苦労に充分に値する素晴らしい風景であった。
なお、Banaueには登山の苦労なしで、棚田が一望できるビューポイントもあるが、
Batadの棚田はその比ではない。苦労してでも見るだけの価値がある。

Banaueの棚田は雨期(6月頃から11,12月頃まで)に見に行くのはお薦めではない
ことを付け加えておく。(乾期ですら道路状態が良くないことがある)


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