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授業の紹介

2022/07/22

6月17日(金)「地域活性化システム論」

この記事では6月17日に行われた「地域活性化システム論」の第10回講義の模様をお伝えします。

今回はこれまでの授業の振り返りを行いました。

本レポートでお伝えするのは初めてになりますが、この授業では毎回、一番最初に「チェックイン」というものを行っています。

まずは1分間、静かに「今の自分」へと意識を向けます。そして隣の人と一組になって、今感じていることや、これからの時間の使い方(授業への意気込み)を共有します。

チェックインをすることで授業に対する「構え」が整い、情報を受け止める力や活用する力を高めることができます。

続いて今日の本題である中間ふり返りに入っていきます。

(写真:授業内容をふり返る1コマ)

第2回、林先生による「人の情報処理と価値認知」の講義から一つ一つの講義を振り返っていくのですが、まずは自分が書いた「気づき」の確認を行います。

この授業では毎回、授業後に「気づき」というものを受講生に書いてもらっています。授業の記憶が薄れる前に、印象に残ったことやハッと気づいたことを学びの記録として残しておくという狙いがあります。

「気づき」を振り返る中で、講義を受けた直後は自分の考えを整理できているか不安だったもの、見返してみたら思ったよりもまとめられていて自信がついたという声を聞く事ができました。

「気づき」を確認できたら、次は隣の人とキーワードを共有します。同じ講義の中でも印象に残ったポイントが全然違ったり、あるいは逆に先生の何気ない一言を同じように覚えていたりと、気づきを共有することでまた新たな気づきが生まれていたようです。

(写真:「気づき」を共有する受講生)

こうした気づきの確認と共有と言う流れを大島先生の「リアルRPG」の回、濱本先生の「一歩踏み出そう、そして続けよう」の回、中垣先生のリサイクルの回、西塔先生の制度設計・地域おこし協力隊の回と続けました。

どの講義もインプットの量が圧倒的に多かったからこそ、改めて咀嚼する機会を得たことで、より深い学びとなったと思います。

そして最後にもう一度「自分自身」へ意識を戻し、「この2ヶ月の変化」と「これからの大学生活本番に向けての意気込み」をペアで共有してもらいました。

「この2ヶ月の変化」では「0円でできることを意識して色んなことに挑戦している」など授業で学んだキーワードを早速実践していたり、「人は人、自分は自分と思えるようになった」「見方が変わった」など意識の変化を挙げていたりしました。

「意気込み」は受講生の決意表明の場となっており、「行動」や「挑戦」といったキーワードが目立ちました。

(写真:受講生の決意表明にコメントする大島先生と林先生)

最後に今回の授業を通して受講生のみなさんが書いてくれた「気づき」を紹介したいと思います。今回は自分自身に焦点を当てたコメントが多く、「話せば話すほど記憶が鮮明になって、アウトプットは大事だと気づいた」や「この授業から大きな影響を受けているが、日常に活かせていない」といった声がありました。

授業の中で得られるインプット、刺激、気づきは時間と共に薄れてしまいます。今回、忘れていたことに気づいたこと、意外と行動できていないことに気づいたことで、気づいただけでは意味がないと感じられたのではないでしょうか。

今回の気づきには「やりたいことを具体化して行動をすることが大切」「目標は具体的に」という声もありました。「気づきの先」に視線を向け、実際の行動につなげることの重要性、行動のためには具体的な目標が必要であることを実感したようです。

次回はまたゲスト講師をお呼びした授業です。最終振り返りに向けて新たな「気づき」を重ねると共に、新たな行動のきっかけにしていきましょう!!



文責: 信州大学人文学部社会学分野2年・ローカルイノベーター養成コース5期生

木口屋和人