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授業の紹介

2019/07/22

7/12(金)「地域活性化システム論」

第13回 地域活性化システム論(20190712)
こんにちは!連日のにわか雨で、洗濯物が濡れ、髪の毛の色が落ち、テンション下がりめですが、
真っ赤な傘を買って、いきなり雨が楽しみになった単純な浅川です。

第13回、14回は塩尻市が担当する授業。
塩尻市役所・地方創生推進課の山田崇さんと櫻山博史さんがお話をしてゲスト講師として来てくださいました。

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まず、最初の15分で櫻山さんから塩尻市の概要についての紹介がありました。
特産品のワインの発展や塩尻が地域を創る人材を大切にしていることをお話いただきました。
参考:塩尻ワイン https://tokimeguri.jp/special/special06
参考:塩尻市耕人 http://www.shiojiri-koujin.jp/
あまり、知られていないかもしれませんが、塩尻市はプロサッカーチーム「松本山雅FC」のホームタウンでもあります。
昨年度は、僕含む、信州大生もホームタウンとしての塩尻市のブランド力向上のために奔走しました。
ちなみに、櫻山さんも「松本山雅FC」の大ファンです。

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次に、先日「日本一おかしな公務員(日本経済出版社)」(信大生協でも絶賛発売中!)を刊行した山田崇さんのお話。
「山田崇について」「なぜ塩尻に年間156人の大学生が訪れるのか」「日本・塩尻の公務員の特徴」「地方公務員の強み」「塩尻未来会議」などなどてんこ盛りのコンテンツでした。

その中で、「塩尻未来会議」で実際に行うワークショップを体験しました。
塩尻未来会議とは、塩尻市民、塩尻外の人、行政職員、民間社会人など
塩尻に関係する人、したい人ならだれでも参加できる、「塩尻の未来を考える会」です。
ここでは、中心となるワークの前後に「チェックイン」と「チェックアウト」を行います。
「チェックイン」とは、参加者が、塩尻未来会議に参加する理由や、なにを得たいか、
それぞれの現状(気分や体調)などを自分で確認して、他の参加者に共有します。
「チェックアウト」は、実際にどんな気づきがあったか、実施前後で何が変わったのかを共有します。

今回体験したのは、「チェックイン」が終わった後、参加者が、なんでも気軽に話せるぞ~と思える雰囲気を作るためのワークです。
日本人は、自分がマイノリティになることを嫌がります。
そして、多くの場では、自分の意見を発言することで、マイノリティになってしまうことがある。
だから、自分が本当に思っていることを言わない・言えない。
それを壊すために、最初に、「この場では自分の意見を言わないほうが少数だ!」という、マインドセットをします。

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具体的には2つのワークがあります。
一つは、「全員が手を挙げる質問」。全員がグーチョキパーで手を挙げます。
出身地が「塩尻市内」ながグー、「長野県内」ならチョキ、「長野県外」ならパー。全員が一斉に手を挙げます。

次に、「愛と聞いて思い浮かぶ色と食べ物」を参加者で共有する。
色は、赤やピンクなどを挙げる人が多いです。こちらは答えやすいです。
食べ物は、迷う人が多いです。学生からは、味噌汁や、オムライスなど様々なものが出てきます。
その中で、僕が一番注目したのが、男子学生が「タピオカ」です。
彼がなぜタピオカを選んだのかというと、「タピオカは一人では飲まない。恋人といて初めて飲みに行こうとする」から。
すごく素敵な視点だなぁと感じました。
愛と聞いて思い浮かぶ食べ物を聞くと、それに紐づくエピソードに必ず「大切な人」が出てきます。
味噌汁ならお母さん、タピオカなら恋人です。そうすると、一気に場が和みます。

なにより、この質問に「1つの正解」はありません。
同じテーマで話しても、多種多様なアイデアが出てきます。
塩尻未来会議では、参加者の様々な気づきを拾うことを最重要視しているのです。

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次回も引き続き、塩尻市役所プロデュースの講義が続きます。
テーマは「地方公務員の強み」。
クビにならないからこそ、挑戦できる。長期的な視点で地域にとってプラスになる活動ができる。
そんなお話を、塩尻市の活動に紐づけて紹介していただきます。

それでは、次回もよろしくお願いいたします!

(文責:浅川雄介 信州大学経法学部2年、ローカルイノベーター養成コース2期生)