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授業の紹介

2019/05/22

5/17(金)「地域活性化システム論」

地域活性化システム論 第5回 「LID講師 大島正幸コーディネート授業 vo.1」


 5月にして夏日が連続している松本盆地からこんにちは、浅川です!
今回も、暑い松本の何倍もの「熱」を持つ、地域活性化システム論の授業レビュー、スタートです!


第5回となる今回から、第8回の授業まで、4回にわたって授業をコーディネートしてくださるのが、大島正幸さんです。

大島さんは株式会社ようびの代表取締役をはじめ、数々のお仕事をこなしながら、信州大学ローカルイノベーター養成コースの講師を務めて下さっています。
 今回は前半部分に大島さんからのお話、後半部分で、大島さんが広島から連れてきてくださった、NPO法人湯来観光地域づくり公社・理事長の佐藤亮太さんにお話を頂きました。

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 大島さんは、まず、「地域の問題解決とは何なのか」というテーマでお話をしてくださいました。

「今日起きてから今までに自分が問題だと感じたこと」を思い出すことからワークがはじまりました。

学校までの道路が狭くて通学が危なかったことなど、身近な問題が挙げられました(僕は最近の午前の授業の出席率が壊滅的なこと)。
 地域の課題解決には、5つのアクションが必要です。
①問題のキャッチアップ
②効果的な仮説の構築
③ひたすら行動、それによる変化の結果の分析
④仮説を組み直してリトライ
⑤良い変化を上昇させる、ヒト・モノ・コト・カネを集める
今回は、その第一歩となるように、普段の生活に潜んでいる問題をキャッチアップしました。
 次に「地域における失敗とは」というテーマで、お話を頂きました。
結論から言うと、大島さんにとって、地域の失敗はヒト・モノ・コト・カネが完全に尽き、何もできなくなった状態を指します。

逆に言うと、それ以外の状況はすべて失敗ではない!ということなのです。

僕らが普段、失敗だと思っているものは思わしくない変化の結果であり、それを分析して仮説を組み直してトライし続ければ、良い変化になる!!そしてその繰り返しこそが、地域課題解決であり、それができる人材こそがローカルイノベーターなのです!!!
そのことを大島さんは島根県海士町などのリアルケースを紹介しながら熱く、熱く、説明してくださいました。

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 後半は佐藤さんがご自身の半端ない経歴や、現在、広島市湯来地区の課題解決のために行っている様々な(本当に多様な)活動を紹介してくださいました。
 佐藤さんは、湯来の町に移住してすぐに、外の人が湯来の町や人を知る場、繋がる場、媒介になれる人が必要だと気付きました。

それを作るための活動として、地元のカフェで働くことをはじめ、新聞配達、魚の育成、稲作、民泊運営、はたまた温泉施設の管理まで!とにかく多い...
しかし、それらすべてに共通していることが、「気になったことはすべてやってみる、失敗なんてない!」ということ。
学生は、佐藤さんのお話を熱心に聞き、「一番の収入源は??」など、かなり攻めた?質問を投げかけていました。
僕が佐藤さんのお話を聞いて1番驚いたのは、こんなに色々やっている人なのに、それを全て淡々と話すこと(笑)。

佐藤さんにとって、パラレルキャリア(多すぎてもはやパラレルですらない??)だったり、激務は当然のことになっているのでしょうか。

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大島さん、佐藤さんのように、実際に地方に移住して、複数のお仕事をして、「今、地域で活躍する方々」のお話が学生にとって刺激的でした^^
ご両人、お忙しい中ありがとうございました!!