文部科学省 地域イノベーション・エコシステム形成プログラム
革新的無機結晶材料の産業実装による信州型地域イノベーション・エコシステム

信大クリスタルとは?

信大クリスタルは、信州大学が世界を先導する無機結晶育成技術「フラックス法(=物質の融点よりもはるかに低い温度で単結晶を育成する技術)」で育成した高品質な結晶です。

信大クリスタルのイメージイメージの説明


▼信大クリスタル製品化事例

・重金属吸着材(三チタン酸ナトリウム)

▼フラックス法とは?

 フラックス法は信州大学が世界を先導する無機単結晶の育成法です。結晶は原子が規則正しく並んだ構造をしているため、結晶を育成するには材料となる原子をいったんバラバラ(液体や気体)にして並べ直します。例えば食塩を液体にする場合、固体が液体に変わる温度(融点の約800℃)まで加熱しますが、溶媒である水に溶かせば室温で液体にできます。このように、溶媒(フラックス)を用いることで融点よりも低い温度で高品質な結晶を作る技術がフラックス法です。

信大クリスタルができるまで

▼フラックス法の特徴

  1.  低温で結晶育成できる

物質の融点よりもはるかに低い温度で溶解し再結晶させることができるため、
✔ エネルギー消費量を低減できます。
✔ 耐熱温度が低い廉価なるつぼを使えます。
✔ 安価な電気炉で対応可能、設備投資も軽減します。

  2.  結晶の形を制御できる

結晶育成の条件(原料、雰囲気、溶媒の種類、温度、保持時間、冷却条件等)を変化させることで、望む形の結晶を育成することができます。


▼問い合わせ先

信州大学 学術研究・産学官連携推進機構 学術研究支援本部
地域イノベーション・エコシステム形成プログラム担当
〒390-8621 長野県松本市旭 3-1-1
信州地域技術メディカル展開センター(CSMIT)1F
TEL 0263-37-2073/FAX 0263-37-3425
E-MAIL su-localecosystem(at)shinshu-u.ac.jp