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SURCAS宇宙システム部門 冨田孝幸助教が、神奈川県私立小学校協会理科部会主催の教員研修会で「コズミックレイVR」を用いた模擬授業と講演を行いました

宇宙システム部門 人材育成

2024年4月19日(金)、神奈川県私立小学校協会理科部会主催の研修会において小学校の先生方を対象に「コズミックレイ(宇宙線)VR」を用いた模擬授業と講演を行いました。忙しい日々の業務の中でしたが30名超の先生方が参加されました。
2024年3月1日に神奈川県横浜市の青山学院横浜英和小学校において、4・5・6年生約180名に宇宙研究への興味を持ってもらうことを目的として「コズミックレイ(宇宙線)VR」を用いた講演・体験演習授業を行いましたが、このご縁で、今回も、共同研究者の東京大学 宇宙線研究所博士課程1年の高橋薫さんとともに実施しました。
冨田先生は先生方に向けて、虹を綺麗と感じて絵に描くことや理科のテーマとして取り扱う際に、必ずしも原理としての光の屈折現象の詳細を理解することは必要ないように、宇宙系のテーマにおいても、感覚的に知ること、難解なことを無理に噛み砕いて平易な内容とせずに、「分からないことを恐れない」、「難しいことを受け入れて"わからない(未知)を楽しむ"」ことが重要と説明し、また、教育DXとしてタブレットPCを取り入れる機会としてヴァーチャルリアリティー(VR)技術で再現されたコズミックレイによる空気シャワー現象の可視化などを紹介しました。
講演後の交流会で先生方は、初等理科教育の現場において、「宇宙開発」や「宇宙物理」のようなテーマを授業に取り入れることは、専門性が高く見えて、取り扱うハードルが高いと感じている一方、「H3ロケット」や「SLIM月面探査機」などの宇宙開発や「アマテラス粒子」のような宇宙物理の話題は、子どもたちの興味・関心が高いので、子どもたちにとって夢のあるテーマの1つとして授業に取り入れたい、と考えていることなど議論されました。この他にもVR体験などを交えた授業への取り入れ方や「アマテラス粒子」、「コズミックレイ」についての質疑などを通じて相互の交流を深めました。