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信大諏訪圏サテライトキャンパスが「考える練習ワークショップ」に共催・支援しました
2024年4月10日(水)、岡谷市と岡谷工業高校が、将来のエンジニアの卵の同校1年生を対象に、考える楽しさを感じてもらう「考える練習ワークショップ」を開催しました。岡谷市と信大との「包括的連携に関する協定」に基づき、地元のためにできることを模索する中で初めて計画された取組みで、諏訪圏サテライトキャンパス(SURCAS宇宙システム部門)が共催、同キャンパス駐在コーディネーターが、岡谷市や地元製造業の皆さんとともに、グループワークの見守り者として協力しました。
ものづくりの道を進むうえで求められる発想力、考える力や方法を体験し、技術への理解がさまざまな課題解決にも応用できることを実感してもらう狙いで、電通総研の岡 建樹(おか たてき)技術アドバイザーの指導で、生徒150人が5、6人ずつの班に分かれて実験を交えたグループワークを実施。お盆の上に風船を載せたまま一緒に落とす課題では、それぞれの落下の仕方を予測し、「空気の抵抗や下向きに働く力によって同時に落下する」などと仮説を立てて検証しました。風船の大きさや置く場所を変えて何度も繰り返し、その様子を観察して、「下にあるお盆で風船への空気抵抗がなくなるためではないか」など、活発に意見を出し合いました。
岡さんは、「起きた現象をよく見て、どのように起こるのか仮説を立て、それを確かめる実験方法を考え、現象を理解することが『考える手順』だ」と説明していました。
電子機械科の生徒は、「自分が考えたことを仲間に伝えるのが難しかった」「周囲の人とも協力して考えることでいろいろなアイデアが出てくる。その大切さを学べた」「同じグループのメンバーの話を聞き、自分の発想とは違ういろいろな考えに触れられてよかった。こういう勉強だと楽しいし、自分たちで答えを考えてそれを確かめるのでより身に付くと思う」「大人数で考えると、いろんな視点でさまざまなアイデアが出て面白い。話し合うことで理解が深まった」と振り返っていました。