3月28日（火）、岡谷ロータリークラブ通常例会の「卓話」で、宇宙システム部門（人材育成部門兼務）の中山 昇先生が『ハイブリッドロケットを用いた人材育成と地方創生』と題して講演し、岡谷市内の企業経営者36名が聴講しました。
講演では、最初に、信州大学諏訪圏サテライトキャンパス（諏訪圏SC）におけるリカレント（社会人学び直し）教育の概要、特に、諏訪圏SCの特徴である「企業実習」を取上げ、テレビ取材動画も交えて、企業が、同業他社の社員であっても実習を快く受入れ、企業の枠を超えて人材育成に取り組んでいることが紹介されました。
また、市場・技術の変化のスピードの速い現在、企業が生き残り、成長していくためには、提案型技術者の育成、リカレント教育による人材育成が不可欠であり、信州大学はそれらに対応できる幅広い社会人学び直しプログラムを有していることを強調されました。
さらに、諏訪圏SCのリカレント教育（修士・博士課程）の修了生などで組織する信州・諏訪圏テクノ研究会（SST研究会）が中心となって取り組んでいるSUWA小型ロケットプロジェクト（SRP）が、"地域連携"や"提案型技術者の育成"、"技術者の挑戦"の場となっていることに触れ、『小型ハイブリッドロケットの製作を通じて新素材・技術に挑戦できる楽しみや完成品を手掛ける喜び、諏訪圏企業の持つ技術のすばらしさを存分に味わえるので、より多くの技術者にSRPに参加して欲しい』と聴講者の皆さんに呼び掛け、講演を終えました。
信州大学と岡谷市は2021年3月に包括連携協定を締結していますが、今回の講演は、諏訪圏域における信大の活動を広く知っていただく良い機会となり、相互の理解と連携強化をさらに深めていく上で、大変有意義なものとなりました。