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John N Matthews,University of Utah による特別講演会を開催

宇宙システム部門 人材育成

2022年12月20日、University of Utah(米国)のJohn N Matthews による特別講演会(ホスト教員;冨田孝幸助教(SURCAS宇宙システム部門、工学部電子情報システム工学科)を開催しました。同氏は、放射線計測と宇宙線観測に関して多くの国際共同実験を取り仕切っており、近年は超高エネルギー宇宙線についての多くの実験の管理運営をされている研究者で、今回、Observational Results and Future Prospects of Ultra-High Energy Cosmic Rays と題して、ユタ大学の物理学研究室が、宇宙線観測に関して長年にわたり世界的な中心として数多くの独自の実験施設を構築してきており、1981-1993年のFly's Eye実験にて、宇宙放射線が大気分子との相互作用で発する蛍光を望遠鏡で安定的に観測することに成功し、以来、1997-2006年のHiRes実験や、2008年から現在まで続くTelescope Array実験のホスト機関として、宇宙線の望遠鏡観測とその観測器の応用プロジェクトを長年にわたって牽引、近年ではTelescope Array実験よりも高エネルギーな宇宙線観測を目的とした拡張プロジェクトであるTAx4実験や、低エネルギーな宇宙線観測に特化したTALE実験も推進していることなど、当研究室で行われているこれまでの宇宙線観測の成果やその観測装置、さらには現在進行中のプロジェクトをご紹介いただきました。
なかなか聴く機会のない研究分野の講演に、オンライン参加約20名を含む50名を超える学生諸君、SURCAS教職員、加えて他学部の教員が熱心に聴き入りました。

学生の感想文を以下のURLでご覧ください。
https://www.shinshu-u.ac.jp/institution/surcas/topics/images/221220kansou.pdf