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SURCAS基盤技術部門 宮地 幸祐 准教授がJST令和4年度「研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産学共同(育成型)」に採択されました
採択課題名:超高周波電力電磁気工学との融合による超高周波3次元集積CMOSパワーエレクトロニクスの創成
研究者:航空宇宙システム研究拠点基盤技術部門 宮地幸祐准教授
この度、基盤技術部門 宮地 幸祐 准教授が応募した上記の課題が本研究成果展開事業に採択されました。本課題では、100MHz前後で超高周波動作する高性能かつ小型の磁性インダクタまたはLC共振器を集積回路パッケージに用いる基板内に集積化し、電源集積回路と3次元集積する事で、既存CMOS共振コンバータの出力電流密度の1.5~2倍を達成しつつ高い効率(85%~90%)を維持した超高周波3次元集積CMOS共振コンバータを開発します。これにより、パワーデリバリーの損失を減らすだけでなく、SoC/CPUの細粒度電源制御の効力を飛躍的に高め、SoC/CPUの消費電力削減を通してデジタル化社会と低炭素・持続可能社会の両立に貢献します。また、超高周波電力電磁気工学の発展に寄与し、半導体集積回路工学との融合により超高周波CMOSパワーエレクトロニクスの基盤を創成します。
A-STEP産学共同(育成型)について
大学等における新規性・優位性のある基礎研究成果(技術シーズ)について「学」と「産」のマッチングを行い、将来的な社会実装に向けた共同研究体制の構築を目指すものです。想定する社会的・経済的課題やその解決策に関して、企業訪問等を通じたニーズの詳細把握や、解決策の可能性/実用性検証を行い、また、知財を形成※することで、企業との共同研究に繋がる成果を得ることが目的です。支援終了時には、産学共同(本格型)への応募が可能となる体制を構築し、実用化に向けた研究開発を継続していただくことで、科学技術イノベーションの創出や、SDGs等の国際的な目標達成への貢献、社会的・経済的な波及効果の創出が期待されています。また、多様な研究成果の実用化や継続的な研究開発に向け、若手研究者の産学連携への参加促進も目的としています。令和4年度募集における新規採択数は45件でした(応募数503件)。
https://www.jst.go.jp/a-step/kadai/2022-ikusei.html
※国において、旧来の知的財産権に加え「標準化」「データ利活用」等の重要性も踏まえた知的財産推進計画が公表されています。「知的財産推進計画2021」(知的財産戦略本部 2021年7月13日)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/chizaikeikaku20210713.pdf