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SUWA小型ロケットSRP006の諏訪湖での打上げ実験に成功しました!

SUWAロケット おしらせ

SUWA小型ロケットプロジェクトは、2022年3月20日午前10時に、諏訪湖で2年ぶりの打上げ実験に成功しました。新型コロナウイルスの感染対策を行いながらの開発・実施でしたが「100%の成功」といえる結果となりました。
SRP006は、ハイブリットロケットエンジンを搭載した炭素繊維強化プラスチックとガラス繊維強化プラスチックで作られた、直径10㎝、全長約2m、機体には、諏訪のイメージキャラクター諏訪姫などと地元の子どもたちが描いたイラストがデザインされています。
SRP006は、ペイロード(缶サット)を搭載した完成形の打ち上げと回収を主な実験目的として実施。小型ロケットを沖合700mの台船から発射し、約9秒で高度325mに到達。最高速度は秒速100m。
打ち上げ後、予定した地点でロケットはノーズコーンと本体に分離し、パラシュートが解散し、ペイロードが放出されました。機体とペイロードは、ほぼ破損することなく台船の東側200m余の湖上で回収しました。
信州大学先鋭領域融合研究群航空宇宙システム拠点宇宙システム部門のSUWA小型ロケットプロジェクトでは、ハイブリッドロケットエンジンを搭載した小型ロケットを対象にした教育研究プログラムをとおして、自ら考え提案することができる「提案型技術者」を輩出する人材育成を2015年から行っており、地元の諏訪湖での打上実験は2020年に続く2度目も成功裏に終わりました。

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①発射台へ運ぶ前の最終チェック

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②打上を見ようと集まった地域の方々

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③諏訪湖沖700メートルの台船の発射台

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④打上カウントダウン開始

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⑤SRP006発射の瞬間

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⑥左から岡谷市長 今井竜五氏、
信州大学先鋭領域融合研究群
航空宇宙システム研究拠点長 天野良彦、
同拠点宇宙システム部門
SRPプロジェクトマネジャー 中山昇

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⑦打上後ほぼ完全な形で回収された機体

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⑧機体に搭載した小型の人工衛星に見立てた
物体は計画どおり打上後に機体から分離

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⑨小型の人工衛星に見立てた
物体の中に入れた諏訪市公認キャラクター
「諏訪姫」も機体とともに無事回収