CATEGORY

ARCHIVE

文部科学省公募事業「令和3年度革新的パワーエレクトロニクス創出基盤技術研究開発事業」に採択されました

航空機装備品 基盤技術部門

令和3年度「革新的パワーエレクトロニクス創出基盤技術研究開発事業」

領域:受動素子領域
採択課題名:磁気異方性軟磁性材料を用いた高周波・電力変換用トランス・インダクタの開発
代表者:航空宇宙システム研究拠点基盤技術部門 副部門長 水野  勉 教授
副代表者:        同         部門長  佐藤 敏郎 教授

この事業は、学理究明も含めた基礎基盤研究の推進により、GaN(窒化ガリウム)等の次世代半導体の優れた材料特性を実現できるパワーデバイスやその特性を最大限活かすことのできるパワーエレクトロニクス回路システム、その回路動作に対応できる受動素子等を創出し、超省エネ・高性能なパワーエレクトロニクス技術の創出を実現することを目的としています。これにより、世界に先駆けた超省エネ・高性能なパワーエレクトロニクス機器の早期創出に貢献し、2050 年カーボンニュートラルの実現と世界市場獲得を目指すものです。

航空宇宙システム研究拠点基盤技術部門では、航空機の電動化や人工衛星用小型軽量電源システムなどを重要な出口の一つとして次世代パワーエレクトロニクスの基盤技術開発を推進しています(研究紹介①②参照)。保有するコア技術は革新的低損失磁性材料と交流銅損抑制巻線技術、これらを採用した高周波トランス、インダクタ、コンバータやインバータなどの半導体電力変換回路の設計と開発磁気素子の実装および評価などです。これまでにJAXA公募研究、NEDO可能性検討(FS)事業、JST未来社会創造事業、JST-OPERA(京都大学)など複数のプロジェクトに代表機関、分担機関として参画してきました。

この度、信州大学を代表機関、再委託先を大阪大学としてとして文部科学省公募事業に応募し、「磁気異方性軟磁性材料を用いた高周波・電力変換用トランス・インダクタの開発」が採択されました。本課題では自動車や鉄道などの地上モビリティ、航空機や人工衛星などの天空モビリティに加えて、あらゆるところに存在する電源システムの高効率化・小型軽量化を実現し、脱炭素に大きく貢献しようとするものです。令和3年度から7年度までの5年間の期間にわたって推進されていく予定です。

文部科学省公募事業の詳細は以下のサイトをご覧ください。

参考:文部科学省Webサイト
https://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/mext_00140.html