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SUWA小型ロケットSRP005の諏訪湖での打上げ実験に成功しました!

SUWAロケット

SUWA小型ロケットプロジェクトは、2020年3月1日午前10時に、諏訪湖での初めての打上げ実験に成功しました。SRP005は、ハイブリットロケットエンジンを搭載した炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製で、全長205㎝、直径10.2㎝、重さ9㎏、機体表面には、地元の261人の子どもたちが描いたイラストがデザインされています。
打上げ高度:約300m(GPS計測による速報値)、着水地点:射点から東に約160メートルに着水、実験内容:2段階パラシュートの開傘に成功、機体の回収もスムーズに行われました。
SUWA小型ロケットプロジェクトは、2015年から5年間の「諏訪圏6市町村によるSUWAブランド創造事業(内閣府 地方創生交付金)」の主軸プロジェクトに位置付けられており、これまでの打上げは秋田県能代市の海岸で行っていましたが、5年目の最終年度は、地元の諏訪湖での打上げをめざしてロケットの開発を進めてきました。ハイブリッドロケットエンジンを搭載した小型ロケットを対象にした教育研究プログラムをとおして、自ら考え提案することができる「提案型技術者」を輩出する人材育成を行っている、本教育研究プログラムの成果として、諏訪圏六市町村の諏訪圏社会人が研究開発したハイブリッドロケットエンジンを搭載した小型ロケットの打上げ実験を実施したもので、本実験では、本プロジェクトで開発したハイブリッドロケットエンジンを搭載し、その性能の実証実験を行うことを目的としました。
本実験の具体的な2 つの目的は、① 諏訪湖にて、ハイブリッドロケットを安全に打上げ、安全に回収を行うための運用システムの構築 ② 2 段階パラシュートによる安全な着水システムの確認 を掲げていました。この2つの目的は達成され、また、2020年からも諏訪圏の地域に支えを頂きプロジェクトの継続が予定されています。この打上げ成功は、次のステージにつなげていくための着実な手ごたえとなりました。
引き続き、地域の皆様のご支援をお願い申し上げます。

SUWA小型ロケットプロジェクト 左手前:SRP005点火から発射の様子
諏訪湖の台船に設置したランチャーから発射する小型ロケットをご覧ください。

SUWA小型ロケットプロジェクト ロケット内蔵カメラ:SRP005
ロケット内蔵カメラの撮影映像をご覧ください。2段階パラシュートによる安全な着水をご覧いただけます。
画面が急回転しますのでご注意ください。