お知らせ

平成30年度 公開シンポジウム「昆虫と植物のふしぎな関係が生み出す種多様性」開催のお知らせ

2018.08.16 [ 自然科学館からのお知らせ ] 

 信州昆虫学会、信州大学理学部、信州大学自然科学館(JST未来共創イノベーション活動支援)の主催にて、平成30年度公開シンポジウム「昆虫と植物のふしぎな関係が生み出す種多様性」を開催します。

 私たちが暮らすこの地球上で、昆虫は最も多様化した分類群であり、現在約100万種が知られています。昆虫全種の半数近くが植食性昆虫であるとされることから、昆虫と植物の関わり合いが、この高い種多様性を産み出したと考えられています。特に、昆虫の中でひときわ人気が高いチョウ類やコウチュウ類のほとんどは、植物を食べる植食性であり植物と強い関係を結んでいます。昆虫と植物の関係は、植物が昆虫に食害を受けるという捕食-被食関係だけではなく、昆虫が花粉を運び植物が受粉するという送粉共生関係も知られています。昆虫と植物の、時には利用し、利用されるような「ふしぎな関係」が、昆虫の種多様性を生み出したと考えられているのです。
 本シンポジウムは、昆虫と植物の関係に注目して研究を行っている新進気鋭の若手研究者らによる話題提供をとおして、昆虫の種多様性が生み出される「しくみ」を理解することを目的としています。マルハナバチ、チョウ、テントウムシ、樹木棲の昆虫群集を題材とした魅力的な発表を踏まえて,ご来場のみなさんと一緒に昆虫の種多様性について考えていきたいと思います。
事前申込、入場料は不要です。信州の自然における主役のひとつである多種多様な昆虫に興味のある方、是非お気軽にお越しください。

日時:平成30年9月1日(土)
場所:信州大学理学部講義棟1階 第1講義室

プログラム
 13:30 受付開始  
 14:00~17:00 
  コーディネーター:井坂 友一 氏(信州大学 医学部, Ecological Research)

 講演1. 「マルハナバチの多様性は花の多様性に影響するか: 標高に伴って変化するハチと花の種間関係」
    江川 信 氏(信州大学大学院 総合工学系研究科)

 講演2. 「種特異的な餌要求量からさぐるホソオチョウとジャコウアゲハ間の相互作用」
    橋本 洸哉 氏(近畿大学 農学部)

 講演3. 「この樹の上には何がいる?: 樹木の個性が集まる虫たちを予測する」
    鍵谷 進乃介 氏(北海道大学大学院 環境科学院) 

 講演4. 「植食性テントウ、エピラクナが問う "種" とは何か」
    松林 圭 氏(九州大学 基幹教育院)

 総合討論 コメンテーター 市野 隆雄 氏(信州大学 理学部)

〇会場(信州大学理学部講義棟1階 第1講義室)へのアクセスはこちら

お問い合わせ先:TEL
0263-37-3341(信州大学理学部東城研究室)
0263-37-2433(信州大学自然科学館事務室)

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