令和8(2026)年度支援
研修先:韓国 実施部局:経法学部 研修期間:2026年9月10日 ~ 9月16日 7(日間) 参加者数:9(人)
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人口減少社会における韓国都市再生とスマートシティ政策研修
本研修は、異なる文化や社会に直接触れることで国際的な視野を広げるとともに、人口減少社会における都市再生や地域づくりの課題について考えることを目的として実施されました。具体的には、釜山、大邱、ソウル、扶余の4都市を訪問し、各都市の歴史や文化、地域社会の特色を踏まえながら、韓国における都市再生政策や地域活性化の取り組みについて理解を深めました。
本研修の大きな柱の一つは、韓国の大学訪問と現地学生との学術交流でした。大邱カトリック大学では、現地学生との共同巡検を実施し、大邱の旧都心の衰退と再生について、日本の地方都市が抱える課題と比較しながら意見を交換しました。また、ソウルの梨花女子大学では、信州大学の学生が日本の人口減少の地域的特徴や長野県における地域社会の変化について英語で発表しました。一方、梨花女子大学の学生からは、韓国の首都圏への一極集中がもたらす地域格差や社会的分断について発表があり、日韓両国が抱える共通課題とその相違点について理解を深めました。こうした交流は、異なる社会的背景や価値観に触れるとともに、自らの学びの姿勢を見つめ直す機会となりました。学生からは、現地学生の積極的な学習姿勢に刺激を受け、今後の大学での学びに主体的に取り組みたいという感想も寄せられました。
もう一つの重要な研修内容は、歴史文化資源を活用した地域づくりについての学習でした。百済の古都である扶余では、世界遺産を見学するとともに、百済世界遺産センターの関係者から、文化遺産の保存・活用や観光客誘致に向けた地域の取り組みについて説明を受けました。学生たちは、地域固有の歴史文化資源を観光振興や地域活性化にどのようにつなげているのかを学び、文化遺産の保全と地域経済の発展を両立させることの重要性について考察しました。今回の研修の最大の成果は、現地を訪れ、人々と交流し、地域の取り組みを直接学ぶことで、文献やインターネットだけでは得られない知識や視点を獲得できたことでした。
学生たちは、日韓両国の地域課題を比較する視点を養うとともに、英語での異文化理解を深め、主体的な学習意欲を高めることができました。
【学生の声①】
私は今回の研修で初めて日本の国外に出ました。この1週間は、韓国の歴史や文化を学ぶとともに外国から見た日本についても考えるきっかけになり、とても有意義な1週間だったと感じています。
今回の研修では、釜山、大邱、ソウル、扶除の4都市を巡り、それぞれの場所で学びを得ました。釜山では急激に発展した都市の構造を見ることができました。海と山が近く狭い空間に高い建物やマンションが密集して建設されているところに松本との違いを感じました。戦争の影響をあまり受けてないからこその発展だと感じました。
大邱ではカトリック大の学生との街歩きを行いました。韓国の厳しかった時代の人物の歴史や街並み、日本とは違って教会が多いことにも驚きました。また韓国の学生との交流を通じて、文化や流行にも触れることができました。
ソウルでは、ソウル博物館で歴史を学んだり、博物館の研究員の先生に教えられながら街歩きをしました。ここでは、戦争時代や日本植民地時代の話をたくさん聞きました。自分が日本にいる時とは違って、日本のイメージとは違う日本がたくさん見えました。戦争になると人は残酷になるのだなと感じ、認めたくない日本人の歴史を知ると同時に反省し、戦争はしてはいけないということを実感しました。街歩きでは城壁沿いを歩き、昔の人の技術と知恵、それに伴った歴史を学びました。興味深い話を聞き、1番印象に残る時間となりました。また、梨花女子大の学生とも交流もし、互いの活動について知る機会となりました。
扶除では、百済時代の王朝と、現在の街づくりについて学びました。韓国の中でも田舎の都市だったが、王朝時代の文化と今の文化が重なった街になりつつあると感じたと同時に、松本にも似たような雰囲気があると感じました。互いの都市の街づくりについて意見交換をした時間は、松本に暮らす私たちにとってもたくさんの学びがありました。
今回の研修での1週間は、韓国と日本互いの文化や良さ、反省を噛み締めた1週間でした。今回を機に海外に行き双方から日本を学びたいと思うようになり、自分の人生観を変えた時間だったと実感しています。
【学生の声②】
今回の韓国研修では、釜山、大邱、ソウル、扶余を訪れ、韓国の文化や歴史、地域ごとの特色について学ぶことができました。
特に印象に残ったのは、大学を訪問し、現地の学生と交流できたことです。大邱カトリック大学では、学生と実際に交流することで、韓国の大学生活や日常について知ることができました。また、梨花女子大学では大学を訪問し、学生による発表を聞きました。日本とは異なる環境で学ぶ学生の話を聞くことで、韓国の大学での学びや学生の考え方について知ることができ、自分自身も大学での学びに積極的に取り組みたいと思いました。
扶余では世界遺産を見学したほか、世界遺産に多くの人を誘致するために地域で行っている取り組みについて、百済世界遺産センターの方からプレゼンテーションをしていただきました。観光地そのものを見るだけでなく、地域の魅力をどのように発信し、観光客を呼び込んで地域を活性化しているのかを知ることができ、観光と地域づくりについて考えるきっかけになりました。
今回の研修を通して、実際に現地を訪れ、人と交流したり、現地の取り組みを直接聞いたりすることで、調べるだけでは分からないことを学べると感じました。この経験を今後の大学での学びや、海外との交流にも活かしていきたいです。

