令和7(2025)年度支援
研修先:マレーシア 実施部局:工学部 研修期間:2026年2月12日~2月26日 15(日間) 参加者数:9(人)
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マレーシア・短期研究室体験&交流プログラム
本プログラムは本学の協定校であるマレーシアプトラ大学(UPM)との交流をベースにした海外研究室の体験及び異文化理解のための派遣プログラムです。プログラムは事前教育と現地での交流・体験活動、帰国後の振り返りにより構成されています。事前教育としては、マレーシア文化の調査活動、日本および信州大学の紹介のための発表準備活動、英会話教育および海外協定校とのオンラインディスカッション等を実施しました。現地UPMへの派遣時には、参加学生個人個人の専門に応じた研究室での課題・研究活動体験、英語による工学系授業の体験、企業・工場見学、文化交流体験を組み合わせた約2週間の研修を実施しました。派遣に当たっては渡航に関する基礎情報の提供だけでなく、安全に関する教育充分に行いました。
参加学生は専門に応じて現地の関連研究室の活動に参加し、実験、調査、データ整理、科学計算、発表準備などに取り組み、最終的には成果発表を行いました。学生からは、航空宇宙技術やナノ材料、自動車技術など、各自の関心分野に応じて専門的内容に触れられたことや、大学の研究設備・研究環境を直接見ることで、日本との違いや共通点を実感できたという声が多く聞かれました。こうした活動を通じて、学生は自身の専門をより広く国際的な視野で捉える機会を得たと考えられます。
また、本プログラムの大きな柱の一つは、現地学生との交流を通じた実践的なコミュニケーション経験です。学生たちは英語での会話や意見交換に積極的に取り組む中で、自分の考えを伝える力、相手の意図を理解する力、さらに言語能力だけではない異文化コミュケーション能力の重要性を実感し、異文化への理解と受容力を深める成果をもたらしました。
さらに、文化活動を通じて、多民族国家で、イスラム教を国教とするマレーシアでの生活を実際に体験し学ぶことができたことも重要な成果です。モスク見学や食文化体験、ラマダンに関連した体験を通じて、学生は宗教や異民族との共生が人々の日常に深く根付いていることを知り、日本とは異なる文化への理解を深めました。
以上のように、本プログラムは学生にとって単なる短期滞在ではなく、海外の大学における研究活動のやり方を知るとともに、英語による実践的な発信力、異文化理解力、国際的視野を統合的に培う重要な機会となりました。参加学生は現地での経験を通じて、自らの専門や将来の進路を国際的な視点から考える機会となっており、今後の学修・研究活動に幅や深みを与える基礎を築くことができたと考えられます。
【学生の声①】
普段生活している日本とは全く異なる環境で2週間生活する中で、マレーシアの文化や現地の空気感を知ることができました。特に驚いたのは、マレーシアでは教育で英語を使っているけれど、一般市民にはそこまで英語が浸透していないということでした。コミュニケーションに戸惑うこともありましたが、現地の学生との交流を通して、言語能力にとどまらない異文化コミュニケーション能力、異文化受容力をさらに向上させることができたと感じております。また、インフラや交通などの工学の部分で解決するべき問題も日本とマレーシアでは異なることも今回の研修中に理解することができました。この経験を今後の専門科目の勉強にも生かして行きたいと思います。今回の短期海外研修を奨学金という形でご支援いただき、とても充実した、貴重な時間となりました。ありがとうございました。
【学生の声②】
今回のマレーシアUPM研修で行ったのは主にUPMの研究室での実験と、マレーシアの文化や風習を学ぶ体験でした。
UPMの研究室では私は導電体としてのグラファイトのペーストを作成し、ペースト内のグラファイトの濃度によって性質がどのように変化するのかを調べる実験を行い、その結果をまとめて、最終日にみんなの前で発表を行いました。
研究室がない日には、バディの人たちに様々な場所に連れて行ってもらったり、多様な体験をさせてもらったりしました。自分にとって特に印象に残っているのは1日断食の体験をしたことです。太陽が出ている間はご飯だけでなく水も飲めないという決まりがあり、普段慣れていない自分たちにとってはかなりきつく感じましたが、その夜に現地の人たちと食べた食事はとてもおいしく感じました。
今回の研修を通して私はマレーシアの文化を知ると同時に、UPMに滞在したことで日本の大学生活とマレーシアの大学生活の違いも感じることができました。現地の大学生という自分と年齢や境遇が近い人たちと接したことで、マレーシアの文化を非常に身近に感じられたことがとてもよかったと思います。

