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海外留学のための奨学金

オクラホマ州立大学 ミニインターンシップ+英語研修

令和6(2024)年度支援
研修先:アメリカ 実施部局:グローバル化推進センター 研修期間:2025 年2月10日 ~ 3月13日 32 (日間) 参加者数:7(人)

 本プログラムは、オクラホマ州立大学(OSU)English Language and Intercultural Centerと連携し、英語学習とOSUキャンパス内サービス施設および大学周辺地域組織におけるインターンシップに参加し、実践的なコミュニケーション力の向上と異文化理解および異文化での協働力の向上を目指し実施されました。

 現地では、学内外でのミニインターンシップ、英語学習、文化体験を通じてコミュニケーション力を高めるとともに、異文化への理解を深めました。
 英語学習では、本学の学生向けにカスタマイズされた授業が行われました。まずミニゲームなどのアイスブレイクを通して英語に慣れることから始め、その後、学生が参加する活動に関連する語彙の学習、英文履歴書の書き方、面接練習といった実践的な内容に取り組みました。さらに、文法や長文添削といった授業も行われました。最終日にはファイナルプロジェクトとして、事前に課題となっていた「トラベルブログ」と「エレベーターピッチ」の発表を行いました。
 学外でのミニインターンシップでは、動物セラピー、食料配布、動物保護施設などの非営利団体の活動をサポートしたほか、調理専門学校での授業聴講や実習の見学、また車用スピーカーを製造する地元企業での活動なども行いました。学生たちは、各企業・団体の役割やミッションを理解し、運営者と協力して活動する中で、それらの取り組みが地域に深く根ざしていることを学びました。また、非営利団体が地域の人々のボランティアや寄付金によって支えられていることから、アメリカ人のボランティア精神の強さに感銘を受けた学生が多く見られました。その背景には宗教的価値観が関係しているのではないかと考察する学生もいました。これらの活動から地域の課題を理解し、人々に根付いた助け合いの精神や行動する文化を学ぶとともに、日本の課題に気づくこともできたようです。
 また、学生寮での生活や現地のサークル活動への参加を通じて、現地の学生との交流が深まり、フレンドシップの醸成を実感することができました。さらに、週に1回実施された文化体験ではミュージアムなどを訪問し、アメリカの歴史や文化について学びました。
 全体を通して、学生たちは実践的な英語力を高めるとともに、インターンシップ先のスタッフ、その施設の利用者、現地学生や教員など、多様な立場の人々との交流を通じて、アメリカの文化や価値観の違いに触れる貴重な経験を得たようです。

【学生の声①】
 アメリカでの時間を重ねる中で、私は自分が知っている世界がいかに狭かったかを痛感しました。ソーシャルメディアの発展により、私たちの世界は豊かになり、まるでその中で得た情報だけで世界を知ったような気がしていました。しかし、実際にさまざまな国籍の人々と触れ合い、文化を学び、直接的な経験を通じて得た知識によって、世界の広さを実感し、自分の視野がどれほど狭かったかを強く感じました。この広大な世界の中なら、きっと自分に合った居場所があるのだと心から信じられるようになり、何よりも人々を以前よりも好きになることが出来たように感じます。

【学生の声②】
 本プログラムを通じて、アメリカの文化や社会制度への理解を深め、異なる価値観に触れる貴重な経験ができました。大学では農学専攻の学生が育てた動物を加工・販売する施設がキャンパス内にあり大学と地域社会が密接に結びついている様子が印象的でした。また、英語授業でのチームビルディングやWeb制作、エレベーターピッチを通じて、協働力と発信力の重要性を体感しました。ボランティア活動ではアメリカでは動物愛護活動が活発で、ドネーションが広く浸透していることも印象的でした。これには宗教が深く関わっており、多くのボランティア活動や募金が教会を通じて行われていることを学びました。 英語力と異文化理解の向上につながる充実したプログラムでした。