Scholarships for Studying Abroad
海外留学のための奨学金

オーストラリア ウーロンゴン大学附属カレッジ英語研修プログラム

令和6(2024)年度支援
研修先:オーストラリア 実施部局:グローバル化推進センター 研修期間:2024 年8月17日~9月7日 22(日間) 参加者数:18(人)

【事前学習について】
 主に派遣先地域での生活や食文化、習慣、スポーツ、ウーロンゴン大学のキャンパスや学生サークル活動に関してリサーチワークを行い、プレゼン資料としてまとめPadlet上に掲載し、参加学生内で共有し、フィードバックや質疑応答を行いました。また、Padlet上にUoWの学生サークルメンバーを招待し、発表に関してフィードバックを受け返信コメントを返すことで、非同期型の事前交流を行いました。これらの学習を通して、参加学生は基礎的な語学力の向上と渡航先の文化等について理解を深めるとともに、英語でのコミュニケーションを経験しました。

【現地研修について】
・午前中の英語授業では他大学の日本人学生と共にオーストラリアをテーマとした授業が行われました。実践を体験しながら英語を活用する授業が組み入れられ、オーストラリアのスポーツやウーロンゴンの商業施設や公園、オーストラリア固有の生物が見られる動物園・植物園などを訪れました。クラスルームでの学習と、キャンパスや地域での英語の実用の場を組み合わせた授業内容により、経験豊富な教員のサポートのもと、英語力を高めることができました。
・午後の時間は現地学生の主催するサークル活動に積極的に参加して英語でのコミュニケーション力を高めたり、自身が関心のある商業施設や観光施設を訪問しました。
・一般家庭でのホームステイや現地学生との交流等活動を通じて、英語に慣れ親しむことに加えて、日本とのコミュニケーションスタイルの違いや、文化の違いを尊重することの大切さ、英語を完璧に話すことよりも、コミュニケーションを取ろうとする姿勢の大切さに気付いた学生が多かったです。一方で英語で上手く表現できないもどかしさやフラストレーションを感じた学生も多く、帰国後の継続的な英語学習への意欲を見せていました。
 オーストラリアに赴き、英語でコミュニケーションを取り、実際に現地の文化を体験することで、事前に調べていた情報との相違点を体感しました。現地の食文化の違いや、生活スタイル・コミュニケーションにおいて大切にしていること(仕事と家での生活の切り分けを明確にすること、家族間のコミュニケーションを大切にしていること、常に挨拶やその後の何気ない会話の機会が多いことなど、就寝時間が早く睡眠時間が長いこと、水を節約し大事に使用すること)、日本との違いに気づき3週間経験し続けることで、日本での大学生活をより客観的な視点で見直し、良いと思ったことは取り入れていきたいと考えるような変化が多く見られました。
 同地域でのより長期的な留学を目指す学生も出てきており、サポートを進めています。
 以上より、本研修の目指している目的を達成できる学習機会を提供できたと感じています。

【学生の声①】
 私は英語が苦手で、できれば学習したくない教科でした。しかし留学をして実際に現地の人と話をするうちにもっとスムーズに会話がしたい、いろいろなことをもっと話したいと思うようになり、英語(特にスピーキングとリスニング)を真剣に勉強したいと思いました。さらに私は今まで海外には全くと言っていいほど興味がありませんでしたが、今回初めて海外に出て日本とは全く違う文化や食べ物や場所に触れてもっとほかの国に行ってみたいと思うようになりました。

【学生の声②】
 研修全体を通じて自分自身が成長したということを感じられたと思っています。コミュニケーション力という点では、オーストラリアでホストファミリーをはじめ、学校の先生やクラスメート等、多くの人と出会って、いろいろな話をすることができました。その中で拙い英語ではありながらも、伝えるために一生懸命考えて話すという練習をすることができ、留学前に比べて英語を話すことへの抵抗感が減ったと感じています。物事の捉え方という点では、留学前の自分はある出来事が起こる前にネガティブな方向に考えすぎて、中々最初の一歩を踏み出せないといったことを繰り返していました。しかし、挑戦してみないと何もわからないしその状況を変えることはできないということをこの留学で実感し、少しでも興味をもったなら飛び込んでみよう、といった風に考えることができるようになりました。以前よりも楽観的に物事をとらえることができるようになったため、自分にとって良い変化を与えることができたと思っています。