Scholarships for Studying Abroad
海外留学のための奨学金

現代ドイツ研修

令和6(2024)年度支援
研修先:ドイツ 実施部局:人文学部 研修期間:2024年8月22日~9月16日 26(日間) 参加者数:2(人)

 本研修は,人文学部と部局間学術交流協定を結ぶドイツ・レーゲンスブルク大学言語コミュニケーションセンターにおいて実施される夏期プログラムに参加するものです。今夏のプログラムには,その他の協定大学(金沢大学,京都府立大学)の学生も併せて,計31名が参加しました。

 プログラムは、座学を中心としたドイツ語の授業とフィールドワークを中心としたドイツ文化の探究授業からなります。ドイツ語の授業では、まず日常的によく使用される単語や表現を学びました。
 
 ドイツ語でコミュニケーションを取ることができるようになると、グループに分かれ、レーゲンスブルクの街を探索し、街を紹介するプレゼンテーション大会が開かれました。探究授業では、市内の文化施設を巡るフィールドワークがおこなわれ、文化施設がどのような経緯で建てられたのか、どのように維持されてきたのか、などインタビューをおこないました。それに続いて、参加者全員でディスカッションをおこない、ドイツの文化保護に関する取り組みについて、より理解を深めることができました。こうした授業以外にも、発音の個別レッスンがおこなわれ、週末には、課外活動として企画された遠足にでかけるなど、レーゲンスブルクおよびドイツの歴史や文化に直接触れ合う貴重な機会が設けられました。参加学生には、盛り沢山なプログラムでしたが、最後まで誰も体調を崩すことなく、充実した3週間となりました。

 プログラムが開始された当初は、日常会話もままならなかった学生たちも、終了後は、自ら設定したテーマに沿って旅行を計画し、<自由研修>を実施することができました。一人で旅をすることができるドイツ語力、そしてドイツ語を使って「知りたい」を探究できる力を習得できたということです。参加した学生には、研修で得られた知見を糧に、引き続き充実した学生生活を送って欲しいと願っています。

【学生の声①】
 私がドイツ研修に参加した目的は、関心のあったドイツ語の学習を向上させることと、海外を訪れて異文化を体験することにありました。レーゲンスブルク大学では、他の大学の日本人学生と共同でドイツ全土やレーゲンスブルクの歴史と文化を中心に学びました。座学では映像や実物資料を交えた分かりやすい授業でありながら、会話は全てドイツ語であったため、日が経つにつれて自分の語学力が発達していくのを実感できました。また、授業以外ではレーゲンスブルクの歴史的建造物や博物館等へ訪れる機会が設けられており、知見ある方々の説明を聞きながら学ぶことができました。街のあちこちに佇む大聖堂や古くからの歴史を持った資料は全て,日本で調べるだけでは知りえない、体験できないようなことばかりで、海外研修とはこれを体感するためにもあるのだと実感しました。
 3週間と短い期間ではありましたが、今回訪れたドイツでは様々なことを学びました。知らない文化や慣れない言語に触れる中で、新たな視点や価値観を身に着けることができたと思います。また、行動に移す意欲や挑戦心も以前より高まったと感じています。何にも代えがたい貴重な経験として、これからも私の人生の中に残り続けると感じています。この経験を今後も活かしていけるように、大学生活でも研修での出来事を心に留めて、視野を広げていきたいと思います。

【学生の声②】
 私は交換留学を目指しており、その前段階としてこの研修に参加しました。交換留学と比べて短い期間かつ語学コースに参加するため、語学力等をあまり気にせずに、ドイツ語を学びながらドイツの生活環境を知ることができました。