Scholarships for Studying Abroad
海外留学のための奨学金

English Training Program in Vietnam

令和6(2024)年度支援
研修先:ベトナム 実施部局:グローバル化推進センター 研修期間:2025年2月17日~2月28日 12(日間) 参加者数:10(人)

 本事業は、ベトナムFPT大学(協定校)の協力を得て学部学生を対象に英語研修プログラムを実施し、英語でのコミュニケーション力や異文化理解力の向上を目指しています。
 事前学習では、ベトナムの文化、食文化、ダナンの町についてグループ毎に調べ発表する機会を作りました。それらをオンラインコミュニケーションツールであるPadletに掲載し、派遣前にFPT大学の学生と発表内容を共有し、コメントや意見交換や助言をもらい、オンライン上での非同期型交流を経験しました。まずは英語で伝えるという経験とともに、ベトナムの文化や町について事前に知識を得ることにもつながりました。同時に、一緒に参加する学生同士での交流を深める場にもなりました。
 FPT大学では、実践的な英語力を向上させるための授業を受講するとともに、FPT大学学生バディーとの交流や、ダナンの街での実践英語活用、週末のホームステイでなどで、密度の濃い英語学習・異文化体験・異文化交流を経験することができました。英語の授業では、毎日のように違うテーマで発表する機会があり、英語で伝えることが当たり前になることで、英語で意見や考えを伝える力や、積極的に意見や質問を投げかけ主体的に学ぶ力を身につけました。また、日常的にFPT大学学生のバディーとの交流の機会があり、同世代の学生がよりレベルの高い英語力を持っていることに刺激を受けました。また、バディやホームステイ先の家族との交流においては、ベトナムの同世代の若者が、将来の目標や勉学、仕事への興味など明確な自分の意見を持ち物おじせずに伝える姿や、対話する相手に対する質問力にも大きな刺激を受けていました。それらの結果、単語や文法の間違えを気にせず「伝える」ことにより注力して実践するようになり、また授業や会話の中で主体的に自分の意見や質問を伝えることができるようになるなど、自分の成長を認識した学生が多かったです。
ダナンの生活では、ベトナムの食を楽しむ機会や、マーケットでの買い物、観光を楽しむことができ、海外を訪問し滞在することのハードルが大幅に下がったようでした。
 報告会においては、研修前と見違えるような豊かな表現力で、研修での経験や成長、また楽しかったことや大変だったことを伝える姿が印象に残り、また将来も学生生活の中で再度留学を目指すことや、TOEIC700点~800点を目指すというような英語学習へのモチベーションの高まりも確認されました。

【学生の声①】
 とにかくコミュニケーションの大切さを実感しました。研修中の授業の先生は英語の能力というよりも、ボディランゲージやアイコンタクト、自信を持った立ち振る舞いなど、言語以外のコミュニケーションの大切さを強調していました。たとえ英語で表現できなくてもジェスチャーでなんとなくだけど伝わることもあるし、自信をもって相手に伝えようとすれば相手も自分の意見を理解しようと努力してくれました。これらのことは「伝える」というコミュニケーションの本質であると思うし、英語に限らず人と関わるときに大切なことだと思いました。また、自分もそうであったが、多くの人は自分の英語が拙いのが恥ずかしいと思っているだろうが、外国人はなんとなくそんなことわかっているし、思っているほど自分の英語の拙さを気にせず接してくれるので、とにかく間違ってもいいのでチャレンジすることの大切さを感じました。

【学生の声②】
 今回の経験で得られたことは、普段日本で生活しているだけでは得られない経験ばかりであったと感じています。成長できた部分も多くありましたが、自分に失望する場面も少なくなかったです。例えば、英語力が挙げられます。研修校のバディと会話をした時、相手の話すスピードに全くついていけず、会話に参加することさえできませんでした。だんだん相手もゆっくりと話してくれるようになったため、かろうじて話せるようになりましたが、自分が英語を話せないことに対する恥ずかしさをものすごく感じた2週間でした。今後は、この研修で得られた経験を決して無駄にすることなく、スキルアップを目指して励んでいきたいです。