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海外留学のための奨学金

オックスフォードにおける人文学部短期研修プログラム

令和5(2023年度)支援
研修先:英国 実施部局:人文学部 研修期間:2023年8月28日~9月9日 13(日間) 参加者数:4(人)

 人文学を学ぶ上で英語というツールをいかに活用すればよいのか、その基礎となる考え方と能力を身につけることを目標とするプログラム。
 この短期研修では、参加者は英語という「ツール」で人文学の授業を受け、それを踏まえて自分の考えを英語でプレゼンテーションを行う。本活動を通して参加者は人文学部での学びのなかに世界とつながる視点が数多く存在する事実を認識することになる。そのためこの研修では1)人文学関連の英語テクストを読み解く力、2)海外の図書館での資料調査を遂行する力、3)英語で討論を行う力、4)自らの考えを論理的に英語でプレゼンテーションする力 を育てることを具体的目標とする。

 例年であれば、研修期間中、参加者は、午前は人文学部独自のプログラムとして芸術・歴史・哲学・心理学・ジャーナリズム・文学・ビジネス等のテーマについて英語で授業を受け(人文学部の学生のみで構成されるクラス)、午後は午前の授業に即したフィールド研修、各自で決めたテーマに沿ったプロジェクトワークと最終日の英語プレゼンテーションに向けた準備に、研修校の教員の指導のもと取り組む(すべて英語で行われる)のだが、今年度は、円安による参加費の高騰のせいか、参加者が最小催行人数を下回ったため、残念ながら、午前は人文学部の学生だけでなく、他国の学生も参加する総合的な英語力強化のための授業のクラスに参加することになった。しかし、その結果、クラス内の他国の学生とふれあう機会が増えることとなった。主にプロジェクトワークに取り組む午後のプログラムや、オックスフォード大学の現役学生と直接対話をするセッションについては例年どおり実施された。
 参加者はすべて現地のホストファミリーのもとでホームステイし、日常的な英語でのコミュニケーションを経験した。ホストファミリーの家族構成や人種・エスニシティは多様であり、単なる日英の異文化交流ではなく、現代のイギリスの都市では当たり前の多人種間の異文化交流を実体験した。
 研修校からの参加者の活動レポートは、すべて高評価であり、全参加者が研修に真剣に取り組んだことがうかがい知れる。参加学生アンケートからも、本研修での経験を今後につなげたい、これをきっかけに英語力をより高めていきたいなど、ポジティヴな決意が多く読み取れた。

【学生の声①】
全体的にとても充実したもので、2 週間ではとても足りないと感じています。もっとイギリスを堪能したいです。 プロジェクトワークもたくさん助けていただき、とても良いものができあがりました。 全てを通して貴重な経験になりました。

【学生の声②】
人数の関係で授業内容が変更になってしまったことは少し残念でしたが、今回のプランでないとなかったであろう新しい出会いがたくさんあったと感じます。授業の雰囲気や学校の様子をとっても日本とは異なる点をたくさん見つけることができて新鮮な経験でした。もっと自分の英語力を上げたいと思えるような刺激をたくさん受けました。