Scholarships for Studying Abroad
海外留学のための奨学金

海外インターンシップ研修(マレーシア)

令和5(2023年度)支援
研修先:マレーシア 実施部局:経法学部 研修期間:2024年3月2日~3月9日 8(日間) 参加者数:7(人)

 海外インターンシップ研修(現地研修)及び事前学習を通じて以下の学習を行い想定以上の成果を得た。①社会人基礎力(「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」)を養う。②マレーシアの政治経済・ビジネス環境を理解する。③日本(信州)企業の海外展開について、基礎的な課題を理解する。④日本とマレーシア(東南アジア諸国)との関係や、SDGsの取り組みについて基礎知識を修得する。⑤グローバルな社会で仕事をしていく姿勢(マインド)を身につける。⑥英語でのコミュニケーション能力を向上させる。            
 事前学習時に訪問した信州を拠点とする企業(ホクト)、現地での研修講師(起業家)、交流担当者(マレーシアプトラ大学(UPM)、帝京マレーシア日本語学院)との緊密な連携によりアクティブラーニングを中心とした効果的な研修となった。学生の評価・満足度も非常に高いプログラムとなった(100% 満足)。

 現地研修では、以下の三つの活動を中心に研修を実施した。
①日本国大使館を訪問し、日本とマレーシアの関係やマレーシア政治経済・社会について学ぶ。
②日本人起業家が設立したマレーシア企業訪問し、グローバルに展開する企業活動について学ぶ。訪問先企業は以下の4社。(1)ふぁん・じゃぱん(日本企業の海外展開をサポートするマーケティングリサーチ会社)、(2)Bridge International (幅広くIT技術を活用し企業の海外展開をサポート)、 (3)ミドリテック(マレーシア等で有機肥料の販売を通じ、土壌を改善し農作物の収穫量を向上)、(4) イオンマレーシア(UPMの学生と共に訪問)。また事前学習では、信州を拠点とするホクト(きのこ等の製造販売)を訪問。
③大学(マレーシア・プトラ大学)日本語学校(帝京日本語学院)での交流授業(英語・日本語)を通じ、グローバル社会の共通課題としてのSDGsへ取り組みへの理解を深め、日本(信州)を紹介する活動。

 研修はアクティブラーニングを中心とし、英語のコミュニケーション能力の向上にも配慮した内容であり、想定以上の高い成果を得た。例えば、事前研修で、長野市のホクトを訪問し、企業の経営実績、海外事業展開(アメリカ、台湾、マレーシア)の現状と評価、今後の経営課題と戦略について学生が学び、プレゼンにまとめる。それを現地で日本企業の海外展開をサポートしているマーケティング会社(ふぁん・じゃぱん)の専門家にプレゼンした上で、今後の経営課題と解決法、マレーシアでの販売戦略について議論し、アドバイスを貰い理解を深めている。またIT企業(Bridge International)では、事前準備に加え、社員に対して仕事内容、職務を遂行する上で重要なこと、今後の目標等をインタビューしそれをプレゼンにまとめ報告する活動を行なった。他の訪問先でも、事前に学習課題を明確化し、講師に質問することで、アクティブラーニングを重視している。また、事前学習から英語での授業、プレゼン準備にも時間をかけ、特にUPMとの交流は、全てを英語で行なっている。報告会も英語で実施しており、英語のコミュニケーション能力向上についても配慮したプログラムとなっている。さらに研修終了後、3月にはUPM学生を松本で受け入れた(10人の学生が引率教員と共に4日間松本で研修を実施予定)。交流を継続することにより、学生の英語でのコミュニケーション向上を図ることができた。

【学生の声①】
英語を話す機会が増え、英語力が伸びました。マレーシアでは、4つの企業と大使館を訪問し、貴重な話が聞けました。特に大使館訪問が印象深かったです。大使館の仕事は国家間のつながりに関わる大きな仕事で、話を聞き私も海外で仕事をしたいと感じました。日頃から海外のニュースを確認し、視野を広く持ち情報収集したいと思います。また、UPMの学生との交流を通じてマレーシアのことを詳しく知ることができ、友達になれました。

【学生の声②】
まず異国の地に行くことができて非常に良い経験でした。また、マレーシアで活躍している方とお話ができるというのが本当に新鮮でした。自由度もあり学生同士でマレーシアと日本の違いを自ら学べる時間があったのも大変評価できる点です。帝京日本語学院の訪問では、自分がいかに甘い勉強をしてきたか実感させられました。1,2年しか勉強していないのに彼らの日本語は本当に上手でした。10年近く英語を勉強しているのに英語を話せないのが非常に情けなくなり、今後の勉強の刺激になりました。