Scholarships for Studying Abroad
海外留学のための奨学金

オーストラリア ウーロンゴン大学附属カレッジ英語研修プログラム

令和5(2023年度)支援
研修先:オーストラリア 実施部局:グローバル化推進センター 研修期間:2023年8月20日~9月1日 13(日間) 参加者数:23(人)

 本プログラムはUOW College Australiaとの(1)事前学習、(2)実派遣短期留学、(3)事後交流の3つのステージを含めたプログラムの参加を通してコミュニケーション力・異文化理解力の向上を目指すものである。プログラム後もメタバース・GIS・オンライン会議システムを利用してバーチャルキャンパスを設置し、日常的な学生交流の機会を実現させ、その後の交換留学・研究ベースの交流に積極的に参加し活躍する人材の育成につなげる。

【事前学習について】
全て英語で行い、「地理・自然環境、食文化、歴史、文化・社会、経済・産業、農業」の分野から関心のあるテーマについてオーストラリア現地及び日本の状況を調査・比較し、最終日のオンライン事前学習会でウーロンゴン大学の日本語サークル所属学生複数名と現地校の教員1名を招き、調査内容のプレゼンテーションと質疑応答を行った。
【現地研修について】
・午前中の英語授業では他大学の日本人学生と共にオーストラリアをテーマとした授業が行われた。授業にはオーストラリア固有の生物が見られる動物園訪問等、授業の内容に関連した課外活動も含み、経験豊富な教員のサポートのもと、英語力を高めることができた。
・一般家庭でのホームステイや現地学生との交流等活動を通じて、英語に慣れ親しむことに加えて、日本とのコミュニケーションスタイルの違いや、文化の違いを尊重することの大切さ、英語を完璧に話すことよりも、コミュニケーションを取ろうとする姿勢の大切さに気付いた学生が多かった。
・授業のない午後の時間は現地学生の主催するサークル活動に積極的に参加して英語でのコミュニケーション力を高めたたり、自身が関心のある観光施設を訪問することで事前学習で調査したテーマや自身の専門分野の知識を深めることができた。

 オーストラリアに赴き、英語でコミュニケーションを取り、実際に現地の文化を体験することで、事前に調べていたた情報との相違点を体感したり、現地の方の生活スタイルやコミュニケーションにおいて大切にしていること(仕事と家での生活の切り分けを明確にすること、家族間のコミュニケーションを大切にしていること、常に挨拶やその後の何気ない会話の機会が多いことなど)インターネットで調べるだけではわからない日本との違いを感じ、日本での大学生活をより客観的な視点で見直し、良いと思ったことは取り入れていきたいと考えるような変化が多く見られた。

 帰国後に実施した報告会では今後のアクションプランとして、英語力向上に向けた継続的な学習を目指す学生が多く、アンケートでは7割以上の学生が次の留学を目指し、6割が交換留学を含む数か月以上の中期留学を目指したいと回答した。
 以上より、本研修の目指している目的を達成できる学習機会を提供できたと感じている。

【学生の声①】
この語学研修を通じての自分の中での一番の大きな変化は、英語を間違えることに抵抗がなくなったことです。完璧な英語でなくても、伝われば問題ないと思い、積極的に話すことができたことは自分の中で大きな成長だったと感じます。今までは間違えるのが嫌でしゃべらなかった場面も多々あったけれど、留学中は逆に間違えて自分の発音を直してもらえれば習得できると思い、むしろ積極的に話そうと思っていました。このように思ったことが初めてで、英語力を伸ばす以上のとても大きなものを得られたのではないかと感じます。日本の大学の講義などで同じことをやるのはまた少し勇気がいるかもしれませんが、ためらったときはこの経験を思い出して積極的に自分の意見を発信していきたいと感じました。

【学生の声②】
今回の研修で、オーストラリアに行ったからこそ、異なる国籍の人を受け入れて多民族が同じ空間で生活するということがいかに素晴らしいことかに改めて気づくことができた。この学びを活かして、言葉の壁を越えて平等な看護を提供できるような看護師を目指してこれからの実習や英語力を磨いていきたい。