令和5(2023年度)支援
研修先:中国 実施部局:繊維学部 研修期間:2023年8月27日~9月3日 8(日間) 参加者数:11(人)
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ファイバー工学分野の技術者・研究者育成を目指した日中韓学生研修プログラム
ファイバー工学分野における日本・韓国・中国の大学院生の交流の場を設け、学生達に国際的な感覚を身につけてもらい、将来、国際的に活躍できる技術者・研究者を養成することを目的とする。平成19年より日本・韓国の2か国間で開始し、平成23年より中国が加わり3か国の持ち回りで毎年開催してきた実績を有し、今回はコロナ明け、4年ぶりの対面開催となる。中国の蘇州市で開催する。
研究発表ならびに討論会を中心に実施し、英語を使用し、グローバル社会に向けて、プレゼンテーションとコミュニケーション能力を向上させ、自身の研究や最近の研究動向に対する知識を深める。また3カ国学生間の交流の場を提供するものである。
14回International Symposium on High-Tech Fiber Engineering for Young Researchers が、2023年8月28日(月)~8月31日(木)に、中国の蘇州大学にて開催され、中国、韓国、日本の3カ国から約100名の学生が参加した。
また、5th Japan-China Textile & Composites Symposiumが2023年8月31日(木)~9月2日(土)に、中国の南通大学にて開催され、日本、中国から約60名の学生が参加した。
両学会とも口頭発表およびポスター発表が行われ、若手研究者同士の活発な意見交換を通して、繊維・ファイバー工学分野における各国の研究動向や展望を確認することができた。さらにコーディネーター教員により、ファイバー工学分野の最新の研究動向や課題に関する話題提供の場が設けられた。英語を標準語とし、英語でのコミュニケーション能力を向上させた。
また、3カ国の研究者でありながら、インドやパキスタン等さまざまな国籍の学生が交流することで、他国間でのコミュニケーションや人脈形成に繋がり、将来的にグローバル規模で活躍する人材を育成するきっかけになった。将来的に国際社会で活躍できる技術者・研究者になるための貴重な経験ができたと評価している。
【参加者の声①】
中国及び韓国大学の学生たちに一堂に会するのは容易ではないと思います。しかし、今回の学会を通じて学術交流だけでなく、文化交流まで出来る大切な時間だったと思いました。これからも3カ国の学生同士の交流が活発に出来る学会になることが期待されます。
【参加者の声②】
この遠征を通じて、情報や知識を獲得するだけでなく、実際に異なる文化を体験することの重要性も再確認した。偏見や歪曲から解放され、実際の経験を通じて真実に触れる機会を持つことは、学問と個人の成長において不可欠な要素であることを痛感した。これらの経験を活かし、今後の研究活動においてより高い水準を目指し、新たな知識と洞察を獲得するために尽力し続ける所存である。

