Scholarships for Studying Abroad
海外留学のための奨学金

工学部マレーシア短期研修プログラム

令和5(2023年度)支援
研修先:マレーシア 実施部局:工学部 研修期間:2023年8月13日~9月2日 21(日間) 参加者数:6(人)

 本プログラムは、協定校のプトラマレーシア大学(UPM)に3週間の現地派遣と、UPMから本学への受入れ学生との日本での相互交流と、派遣前の調査活動・英語教育活動から構成される短期プログラムです。現地派遣時の最初の2週間はUPM工学部主催の有料で実施された留学生向けのSummer Programに参加し、他国の学生とともにテクニカルセッション、環境教育を中心としたフィールド活動、企業見学、文化交流を実施しました。後半の1週間では本学のコラボラティブプロフェッサーの協力により本学独自の活動として、現地の大学入学前教育授業への参加、研究室活動、研究所見学、企業見学、宿泊寮生との交流などを実施しました。

 現地派遣時の最初の2週間はUPM工学部主催の有料で実施された留学生向けのSummer Programに参加しました。このSummer Programには本学だけではなく、日本の他大学の学生と、マレーシア、インド、インドネシアの4か国からの学生が参加していました。この中でUPM工学部教員による工学系の授業やPCを活用した演習、多国籍チームに分かれたグループワークといったテクニカルセッションが実施されました。またUPMはもともと農業大学を母体としているため農学に関連した環境学などが強く、マレーシアにおける水環境施設の見学などのフィールドワークとして学外での研修も実施されました。現地学生や他国の学生らと文化交流やスポーツ活動などを通じた学生交流がバランスよく実施されました。Summer Program期間中は他国の参加学生と同室で、現地学生と同じ学生寮に宿泊し、平日から休日まで昼夜をともにし、異文化交流体験ができました。
 現地滞在の後半1週間は本学独自のプログラムで、本学のコラボラティブプロフェッサーのノルヒサム・ミルソン教授の協力による活動を実施しました。この後半プログラムでは、まずマレーシア人学生への大学入学に向けた事前教育プログラムASPERの一部に参加し授業とグループ活動、更にUPMの研究所の見学と研究室学生との交流、現地日系企業の見学等も実施されました。この後半期間中にはマレーシアの独立記念日の祝日もあり、宿泊した第10寮のUPM学生たちと一緒に記念日のイベントにも参加する機会がありました。
 派遣前の日本での活動では、異文化理解と現地活動での教育効果向上のためマレーシアのこと、日本のことをグループワーク活動として調査し、UPM学生等への発表・紹介内容を取りまとめるなどしました。また本学部実施の英会話サロンに規定回数以上の参加を要件として、英会話能力の向上を図りました。
 参加学生一人一人が自ら目標を設定し、短期の派遣期間ではありますが、留学意識とモチベーションの向上が図られました。現地からの定期的な報告と帰国後の実施報告会のほかに、参加者6名を2グループに分け、グループごとに留学活動体験の紹介ビデオ作成を事前に指示し、活動の意義づけや現地での発見、現地学生との交流を促すとともに、実施後の活動の振り返りを行いました。このことは自分たちでのビデオ作成と編集により、情報発信教育にもつながりました。有料のプログラムを併用させた短期研修プログラムでしたが、異文化理解とコミュニケーション能力及び発信力の教育効果として非常に良好なプログラムとなりました。

【学生の声①】
工学部マレーシア研修に参加するにあたり、語学能力の向上、他国の人との交流や繋がりを広げる、海外の高レベルの大学の人との交流により国際的に活躍できる人材に必要な事を知る、という3つ目標を自身で立てました。これらの目標は達成出来たと思います。完璧な英語ではなくとも自分から積極的に話すことを心がけました。UPM学生と過ごし、学ぶ事への貪欲さを感じ、学びました。また異なる宗教や食文化や価値観も経験でき、とても学びの多い工学部マレーシア研修となりました。今回の研修で学んだことを自己成長に活かし、社会で活躍できる人材になれるよう励もうと思います。

【学生の声②】
私は工学部プログラムとして、UPMに短期留学に行ってきました。工学部の研修・文化の勉強・海外の体験をしました。マレーシアではムスリムというイスラム教信者が7~8割を占めていました。そのため、ヒジャブショップやモスクなど、ムスリムのための施設が街中に存在していました。UPM工学部サマープログラムでは、環境問題に関する取り組みを学び、その一環として首都から2時間程度離れた村でキャンプをしました。海は日本と比べると匂いがきつく、水田やフルーツ畑が多数存在しており、貴重な体験となりました。