Scholarships for Studying Abroad
海外留学のための奨学金

English Training Program in ダナン

令和5(2023年度)支援
研修先:ベトナム 実施部局:グローバル化推進センター 研修期間:2024年2月25日~2024年3月10日 15(日間) 参加者数:7(人)

 本プログラムはFPT大学との(1)事前学習、(2)実派遣短期留学、(3)事後交流の3つのステージを含めたプログラムの参加を通してコミュニケーション力・異文化理解力の向上を目指すものである。事前学習では、 FPT大学の学生とともに日本及びベトナムの歴史や文化・生活習慣、環境などについて調べ、合同発表会を行うことで共修する。派遣期間中は英語クラスでの学修とともに、引き続き学生同士の交流を活発に行う。プログラム後もメタバース・GIS・オンライン会議システムを利用してバーチャルキャンパスを設置し、日常的な学生交流の機会を実現させ、その後の交換留学・研究ベースの交流に積極的に参加し活躍する人材の育成につなげる。

 事前学習では、最初の段階から英語を使いコミュニケーションを取ろうとする意識を高めるとともに、ベトナムの異文化理解向上の意識を高めるべく歴史・文化・経済状況について調べることを課題とした。その内容を、FPT大学の学生に対して事前交流会で発表することを目標とすることで、より緊張感をもって課題に取り組むことができた。Kahootというコミュニケーションツールを活用し、FPT大学学生のバディーがベトナムの文化や歴史、観光名所、FPT大学をテーマにしたクイズを出すなど、活発な事前交流を行った。これらの事前学習活動により、現地での学習や意欲的な交流参加意識を高めることにつながった。
 ベトナムでの現地研修では、午前中と午後1コマの英語授業が実施された。日本で受講する英語の授業よりも、テーマに沿って発表を行う機会や自分の意見を伝える機会が多くあり、夕方のEnglish Clubでは英語レベル高いFPT大学の学生との交流により、英語でのコミュニケーションに挑戦する機会が常に提供された。それらにより、少々語彙や文法が間違っていても気にせずに英語で話すことができるようになり、発表や意見を言うことも、自信をもってできるようなった。
 また、課外活動で街や市場に出てインタビューを行い情報を集めることでベトナムの文化や生活を体感し市民と対話する機会を得るとともに、経済発展の勢いを感じることにもつながっていた。同時にベトナムの衛生環境や交通状況など社会インフラの課題を体感することもでき、日本との比較を通じて、グローバル・ローカルな視点で社会課題を見つめる機会にもなっていた。
 FPT大学の学生の英語レベルやコミュニケーション力の高さや、積極的でフレンドリーな対話や意見・意思表示の方法など、多くの学生が強い刺激を受け、今後のコミュニケーション力向上への意欲を高めることができていた。また、FPT大学の学生の日本での留学・就職や日本文化(ポップカルチャー)への高い興味などに触れ、信州大学学生間でも学年の違う先輩・後輩間での交流を深め、大学生活や将来の目標などについても意見や情報を交換でき、互いに刺激し合うことでフレンドシップの醸成につながった。
 報告会においては、研修前と見違えるような英語での発表を行うとともに、上述したような成長や気づきを客観的な自己評価として認識するとともに、今後の学生生活やキャリア形成の中での外国語でのコミュニケーション力の向上や異文化理解を深める視点を含めた国際交流経験を積むことの重要性の意識が高まった。

【学生の声①】
本研修で、英語を話す自信が付いた。たった2週間でペラペラに話せるようになるのは難しいと思うが、拙い英語でも伝えようとする気持ちがあれば相手とコミュニケーションが取れるという経験を通して、下手でもいいからまず話してみようというマインドになった。一方で、現地の友達ができて、軽い会話ができるようになったが、英語が得意でないために深い話ができなくて悔しい思いをすることが多々あった。そこで、今までは受験のためだったり就活のためだったりと数字のために英語の勉強をしていたが、今は友達ともっと話したいというモチベーションで英語の勉強に取り組めるようになった。今後はさらに英語力やコミュニケーション力を向上させてチャンスがあれば大学院在学中に国際学会に参加して本研修で身に付けた英語力を活かしたいと考えている。また、社会に出てからも本研修の経験は絶対に役に立つと思われる。本研修に参加して本当に良かったと思っている。

【学生の声②】
今回の研修を通して、ベトナムのバディや先生と積極的会話をするように心がけたことで、少ない語彙や間違った文法でも意思疎通ができることを実感しました。また、英語の先生からも、何度も自信を持って英語を話しましょうと伝えてもらったので、非常に意識することができました。これにより、英語を話すことに対する自信を持つことができました。英語を話すことに対する自信がついたことで、「もっと上手く話せるようになりたい」という気持ちが芽生え、今後の学習への意欲も上がりました。この研修を機に、毎日英語に触れる環境を作っていきたいと考えています。