Scholarships for Studying Abroad
海外留学のための奨学金

海外インターンシップ in ダナン

令和5(2023年度)支援
研修先:ベトナム 実施部局:グローバル化推進センター 研修期間:2024年2月29日~3月23日 24(日間) 参加者数:5(人)

 海外の実務現場での課題に取り組むインターンシップを全学年・専攻を対象に、学生のレベルやニーズに応じて提供するものである。ベトナムの協定校であるFPT大学とその関連機関の協力の協力を得て、実務現場において、外国語(主に英語)を使って学生それぞれの専門知識を活かし高め得る実践的課題に取り組むことを通じて、組織のコア人材として主体的・国際的に協働していく能力、将来グローバル社会で貢献できる知識やスキルの基盤形成を図る。

 本プログラムでは、FPT大学のコーディネーターやインターンシップ先のスタッフとの配属へ向けた連絡調整を英語で行うため、最初のガイダンス時点から、教員からの説明や、学生の自己紹介・参加目的などの説明に対して、英語を主とした形でプレゼン、質疑応答を行うように心がけた。英語でのコミュニケーションの必要性を体感するとともに、TEDでのプレゼンを活用したシャドウイングなどの学習を促した。そのうえで、FPT大学のコーディネーターと配属されるインターンシップ先の担当者とのZOOM会議およびメール等で、英語でのコミュニケーションの実践に取り組んだ。インターンシップ期間は3週間と時間が限られており、最初のうちは不安の中で配属先の人々とコミュニケーションをとり職務内容を理解し活動を開始する。しかし参加したすべての学生が、指導担当者や周りのスタッフの支援・協力を得ながら、自分自身で積極的な交流を図るようになった。多少語彙や文法に誤りがあったとしても、業務を遂行するためにコミュニケーションの必要性を理解し、質問することや意思を伝えることに積極的に取り組むようになった。さらに、顧客や上司、学生に対して、接客や広報内容、日本語指導方法などについて、自分自身で提案し、その成果を職場の上司・同僚と客観的に認識し、評価することまでを経験した。
 帰国後報告会では当初の目標から、自己成長プロセスと成果を学習ポートフォリオとしてまとめ説明し、今後の目標を設定できるまでに成長したことが確認できた。一方、休日は、ダナン市内や周辺地域に出て、食文化や観光にもしっかり触れている様子で、職場の同僚やFPT大学学生との交流も深めることができていた。事前学習期間と現地での実践を含め、学習効果の高いプログラムであった。

【学生の声①】
FPT大学での1ヶ月間のインターンシップは、私にとって非常に有意義な経験でした。日本語教師アシスタントとして、日本語を学ぶベトナムの学生たちをサポートしました。
この研修を通じて、教育の重要性や異文化間でのコミュニケーション能力を向上させることができました。日本語教育において、言語の壁を超えて生徒たちとコミュニケーションを取ることができる喜びや充実感を感じました。彼らの成長を見ることができることは、非常にやりがいを感じることでした。
また、FPT大学の教育システムやベトナムの学生文化に触れることで、異文化理解が深まりました。彼らの学ぶ姿勢や努力に感銘を受け、自らも成長しようという意欲を高めることができました。

【学生の声②】
大学4年間で学んだ英語を外国で試してみたいと思い、今回の研修に参加した。現地のホテルでのインターンシップでは、お客様とも、他のスタッフとも、ほぼすべての会話が英語であった。研修に参加する以前は、英語を話すことに躊躇いを感じていた。しかし、英語でしか他者と意思疎通ができない環境の中で、自分の英語に自信を持つこと、相手に自分の意図していることを伝えようという意識が大切だと気づいた。研修中、実践的な英語に触れる機会がとても多く、自分の英語力がどの程度のものなのか確認でき、今後の学習のモチベーションに大きくつながった。
また、街並みや人々から感じられる陽気な雰囲気は、今後のベトナムの発展を予感させるものであった。