Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

留学先大学について：

トリエステ大学はイタリアの北東部、アドリア海沿いに位置する総合大学です。10の学部があり、約1.5万人の学生が在籍する中規模大学です。イタリア人以外の学生も多く、ラボでも英語で会話をしてくれたため、充実した時間を過ごすことができました。

学習面について：

分子薬理学教室で、炎症性腸症候群の患者の治療薬である、チオプリン系薬剤による薬剤性膵炎に関する研究に、3か月間従事させていただきました。ラボの雰囲気が大変良く、なんでも話せる環境だったため、ストレスなく実習に取り組めました。また、定期的に英語での勉強会などに参加する機会を頂き、自分の研究分野以外の知見を広めることもできました。

生活について：

トリエステは治安が大変良く、夜に友達と遊んでいても問題なく出歩くことができました。イタリア全土でいえることですが、英語でコミュニケーションが取れるため、イタリア語が分からなくても生活に困ることはありませんでした。休日は基本的にフリーなので、友人と食事に行ったり、観光したりして過ごしました。生活面で困ったことがあってもメンターの先生がいつでも助けてくれたので、大変心強かったです。

留学で得たこと：

留学前は、漠然と「留学で成長できたら良いな」と考えていましたが、想像していたよりはるかに多くのことを学び、成長することができました。特に、文化背景の違う友人と話をすることで、自分の中に気づいていなかった価値観や偏見が存在することに気づき、自らを見つめ直すきっかけになりました。英語力の向上はもちろん、人格的にも大きくのことを学べた3か月間でした。

後輩へのアドバイス、大学からの支援へ一言：

JASSO奨学金/信州大学医学部海外研修奨学金制度のお陰で、素晴らしい経験をさせていただきました。心よりお礼申し上げます。

後輩の皆さんへ。留学はいつかできるかもしれませんが、大学時代の留学は今しかできません。是非若々しい感受性を持っているうちに留学に挑戦してみて、多くのものを得てほしいと思います。