Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

初鹿野元紀

タイ

とりあえず行こう!!

初鹿野元紀さん

繊維学部化学材料系応用化学課程
留学期間:2016年3月14日~3月26日
留学先:泰日工業大学

留学先大学について

泰日工業大学の雰囲気は学生たちが自ら積極的に学び、また、それを可能にさせてくれる、大学として素晴らしい場所であった。学生は制服を着ていて統制がとれているとも感じた。やる気のある学生が大変多く、この大学をみることは、現地にいるときはもちろん、日本に帰ってきてからも自分を成長させてくれる。

学習面について

すべて英語。経営に関する授業を54時間履修したが、新しい知識を身に着けるというよりもいかに自分が今ある知識を組み立て新しい考えを他人にわかってもらえるか、また、他者との会話などのコミュニケーションをとることでそれを発展させることができるか、が大きく問われる。経営に関する内容ではあるが、すべての大学生が知るべき内容であるので専門外でも問題は全く無い。むしろ、授業への積極性や態度が大切であった。ちなみに日本の大学と大きくスタイルが違い、学生も積極的に発言する。

生活について

特に困らない。ただ、治安の関係上夜間の外出は避けるべき。水道水は飲用に適していないためにペットボトルに詰められたものを飲む事をオススメする。物価が安いために大きな負担にはならない。さて、友人に危うくひったくりの被害に遭いそうになった者がいるし、私もぼったくりの被害にあった。防犯意識を常にもってほしい。日本が安全すぎた。ぼったくりの額は、空港からホテルまでタクシーで移動した時に1400THB(5000JPY)くらいである。帰りは現地の学生が空港まで見送りに来てくれたのだが、そのときは150THBでおつりがきた。ちなみにタイで大学生がアルバイトすると時給は35THBくらいで、昼ごはんは50THBで普通は満足できるくらい。1400THBで安いと思ったぐらいの距離をお願いしたはずだったが。いい思い出である。日本人学生はかなりひっかかる。

留学で得たこと

文化や母国語が違っても少しの英語力と話す気さえあればコミュニケーションとれることを実践で学んだ。しかし、まず私がやらなければならないことは、日本語でしっかり考えて論理的に物事を捉える力というものを妥協無く修得することである。また、より幅広くより深い知識を身につける勉強をすることもしなければならない。そのうえでたとえ文化や母国語が異なる人々にも説明や交渉することができるようにコミュニケーション能力や語学力を身に着けるべくがんばりたい。

なお、特に宗教や現代における国際情勢については、もはや必修科目であると思う。今回のプログラムでは日本人とタイ人だけではなく、パキスタン人、マレーシア人、ベトナム人も参加していた。彼ら彼女らと理解し合うためには必要だと痛感したからである。

最後にこれは、タイやパキスタンとの学生との約束であるが、いつかアジア圏に住む人々が、みんなで、より豊かに、より安全で、より幸せになれるように外交・経済・学術分野どれでも良いので貢献できるように自国で全力を尽くすことにした。この約束を果たすべく日々の生活を丁寧にしていきたい。

後輩へのアドバイス

日程が合えば行こう!参加費は高くないしなんとかなる。行くか行かないかで迷うよりも行ってから考えよう。非常にいい体験ができる。