Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

扇谷 真由

マレーシア

仲間に恵まれたマレーシア留学

扇谷 真由さん

理学部 理学科物質循環学コース
留学期間:2024年3月~2025年2月
留学先:マレーシアプトラ大学

留学先大学について

マレーシアプトラ大学はいろんな学部がある総合大学であり、クアラルンプール郊外に位置しています。現地生はマレー系が多く、次いで中国系とインド系の人もいました。留学生は中国、インドネシア、ブルネイなどのアジアからや、フランス、ドイツなどのヨーロッパからも来てました。校内はトイレは汚いですが、建物はエアコンが効いており、外は暑くても中で集中して勉強ができる環境があります。学部ごとに建物があり、校内はすごく広いので歩いて移動は難しいです。基本生徒は無料バス、タクシー、車、バイクなどで移動しています。私は自転車を購入し、それに乗っていました。校内は自転車を使えますが、校外は歩道がないので、基本、自転車は乗れません。大学の前にUPM駅があり、クアラルンプール市街地まで約20分で行くことができ、立地もいいです。

学習面について

一つの授業は2時間の講義と3時間のプラクティカルと呼ばれる実験や野外授業といったもので成り立つため、かなり詳しい内容を学べます。一つの授業はおよそ3単位で、宿題やテストの難易度は先生によります。わからなかったら、先生やTAが丁寧に教えてくれます。授業は基本英語で開講されます。学生も基本英語が話せるので困ることはなかったですが、留学生への対応は教師や学部によります。私が所属した森林学部では留学生も多く、先生方も留学生の扱いに慣れておりました。森林学部は野外調査が多いです。野外調査にかかる費用は約4泊でも1500円ほどで安いのですが、宿はぼろく、日中は森林で作業するのでかなり過酷です。授業の難易度どうのこうのではなく、体力が必要な学部です。しかしながら、マレーシアの自然の中で、いろいろな体験ができるのでとてもいい経験になります。グループワークの授業の楽しさはメンバーによります。私は最終学年だったので卒業研究を行いました。指導教員が研究をサポートしてくれ、卒論を英語で書いたり、プレゼンをしたりしました。

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生活について

年中27-35℃程度の気温で暑すぎずちょうどいいです。マレーシア人は冷房を16度に設定するので、建物の中はかなり寒いため、フリースジャケットを愛用していました。

宗教の違いは大きく、特にイスラム教について学ぶことが多かったです。断食やハリラヤなどたくさんのイベントがありました。イスラム教、仏教、ヒンドゥー教とすべての宗教の祝日が休みになるので祝日が多いのも特徴的です。徒歩、自転車での移動は歩道がないため、難しいので、基本グラブと呼ばれるタクシーで移動しています。大体300円から高くても1000円ほどなので気軽に利用できます。食べ物は辛い物が多いですが、おいしいです。一食300円ほどで、自分で作る費用と大差ないため、外食をすることが多かったです。

留学で得たこと

留学で得たものは勇気です。怖がっていたら何もできません。異国の場所に一人きりなので、自分から積極的に行動し友達を作ることが大切です。最初は英語を話すのが怖く、自信がありませんでした。しかし、マレーシアは、みんなが第二言語として英語を使っているので、間違えても全然きにすることないです。今は一年前よりもかなり話せるようになったと感じております。間違いを恐れずに英語を話す勇気も大切です。日本人は断らないと思われて、不利なことを頼まれたり、請求されることがあります。しっかり嫌なことは断るということわる勇気も大切です。私は友達や先生に恵まれて、充実した一年にすることができました。勇気を出してこのプログラムに参加してよかったです。

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後輩へのアドバイス

いろいろ悩むことも多いと思いますが、興味があったら勇気を出して挑戦してみることをお勧めします。交換留学は信大生である今しかできない経験です。海外に行くと日本では見えなかったものや、新しい価値観や文化を知ることができ、自分の世界が広がります。英語力や生活など不安なこともあると思いますが、交換留学はそれらを上回る有意義な時間と経験とスキルを手に入れることができます。

知の森基金へのメッセージ

知の森基金のおかげで、楽しい充実した留学生活を送ることができました。とくに研究が忙しく、それ以外に時間がなかなか取れなかったので、経済的なサポートを受け、大変助かりました。感謝申し上げます。

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