留学1期目終了
片山 憲さん
総合理工学研究科 水土木工学科専攻
留学期間:2023年3月~(留学5か月目)
留学先:マラヤ大学
初めに
留学は遊学である。マラヤ大学での最初の1学期を経験して感じたことです。
遊学をすればするほど、価値観、考え方、マインドセットが変化し、自分を見つめ直す機会が増えたと感じました。将来の目標とは何かとか、自分の強みと弱みは何かなど多くのことを留学を通して学びました。もちろん勉強も大切ですが、それ以上に代替の利かない経験を得られます。これから留学する予定の人、したい人、興味がある人に向けて言いたいことは、もし自分の夢や目標が決まっていないのであれば、留学では無理をしてまで勉強をせず、日本でできない体験や活動に参加してみてください。勉強はいつでもできます。しかし、留学は限られた期間にしかできないことを覚えておいてください。
留学先の大学について
僕はマレーシアにあるマラヤ大学に留学しています。マラヤ大学はクアラルンプール都心部の西部に位置しており、中心部まで電車、タクシーで20分ほどの便利な位置です。多国籍の留学生が多く、サポートもしっかりしています。生活面や授業等の疑問はグローバルバディという留学生をサポートしてくれる現地の学生がいるのでその人に聞くと答えてくれます。キャンパスは広いので、キャンパスを移動するときはバスやタクシーを使って移動しています。
学習面について
マラヤ大学は文型科目が強い印象を受けました。特にビジネスや社会学の授業が多かったです。
工学系の授業も多いですが、留学生がとれる授業は少なかったです。テストは基本的に中間テストと期末テストがあります。授業形式は講義とチュートリアルの2つの項目に分かれており、チュートリアルの時間帯でプレゼンを行います。僕は5つ取りましたが、4つの授業でグループプレゼンとグループタスクがありました。成績配点として期末テストが一番重いため、最後の1週間は必死にテスト勉強してCCTVのある受験会場で受ける感じです。
生活面について
初めに家賃は安いです。マラヤ大学の寮では約1万5千円、マラヤ大学の外のコンドミニアムに住むと約3万円から4万円となります。
次に食事に関して、ローカルフードは安いです。1食5RM~10RM(150~300円程度)で食べることが出来ます。しかし問題なのは、ローカルフードは辛くとても脂っこいです。もし日本食を食べたい場合は、日本より少し高い金額で食べることは可能です。
またマレー人はほとんど英語が話せるのでコミュニケーションの問題ありません。
しかし、マレーシアは時間に緩いため、すべてにおいて時刻通りに動きません。僕はバスを30分以上待った経験が2、3度ありました。
留学で得たこと
初めに多国籍の人との交流です。マレーシアは多国籍国家であるため、ムスリム、ヒンドゥーの人々、ヨーロッパ人など多くの人種と交流できました。そこから、文化の違いを受け入れる力、外国人とのコミュニケーションの取り方、自分の意見を主張する方法、自分の感情をコントロールする力など多くのことを得ました。また、文化が多様であるため、文化イベントも多く、イベントごとにその人々の文化背景やマインドセットを学びきっかけとなりました。
次に、ボランティア活動です。いくつかのボランティア活動に参加して実際の現場や環境を知ることでその体験を生かして勉強に生かすことができました。今後も続けていく予定です。
最後に、自己分析です。周りに日本人留学生が多かったため、月に1回~2回程度ご飯に行き、将来の事、就職のこと、友達同士で強みや弱みを共有することが多かったです。そこで自分の考えを言語化することで留学に来た目的や自分の性格を再度振り返るきっかけとなりました。
後輩へのアドバイス・信州大学へのメッセージ
留学に興味があるのであれば、是非勧めます。1年間する必要はありません。マラヤ大学では、多くの留学生は半年(1学期) が大多数でした。そのため、留年しないように留学することも可能ですし、正直1年留年してもそこまで問題ありません。それほど価値があるのです。
お金に関して、信州大学には特別履修制度があり、5年分の学費を4年に変更できる制度があります。
奨学金に関しても同様に、信州大学が色々案内してくれます。
留学すると視野が広がり、自分の可能性を広げていくと思います。不安は多いと思いますが、何とかなります。僕の友達は、ビザのプロセスが上手くいかずにマレーシアに観光ビザで入国してマラヤ大学の授業を受けている人もいました。
最後に信州大学国際課、工学部学務係 国際交流の担当者さん、研究室の方々をはじめとする今回の留学に協力してくれた方々に感謝します。 また来学期もよろしくお願いします。