Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

吉田 零

フランス

自分らしく

吉田 零さん

人文学部 人文学科
留学期間:2017年 9月 ~ 2018年 6月
留学先:リール第一大学

留学先大学について

 リール第一大学はフランスの北側に位置するベルギーとの国境に近いリールという街にあります。パリからはTGVという日本でいう新幹線のようなもので1時間ほどの距離にあり、交通の便がいいのでフランス国内外問わず移動しやすい街です。リール第一大学は主に理系の学部のみの大学ですが、現在は文系の第三大学などが統合されリール大学となったため、基本的には留学生もどの学部の講義も受けられるようになりました。大きな大学なので留学生も多いですが、大学のキャンパスの近くには学生寮がいくつかあり、多くの留学生は寮に入っています。大学も寮も基本的にはメトロの駅の近くなので、立地は良く、便利です。また、留学生は申請すれば、それぞれに留学生活をサポートしてくれるバディがつきます。現地の学生主体の留学生向けイベントを主催するグループもあるので、フランス人、留学生問わず、色んな人と交流できる機会も多くあります。

学習面について

 私が留学してすぐはまだリール大学が統合される前で、自分の専門分野とは大幅に異なる理系の講義しか受けられなかったため、前期は語学コースのみを受講していました。後期にはリール大学が統合されたため、自分の興味のあるフランス文学の講義や英米文学や映画などの講義を受講していました。留学生であっても、基本的には好きな講義を受けられると思います。

生活について

 私は学生寮に住んでいましたが、メトロの駅も近く、必要なものは近くで何でも揃えられたので特に不便なことはありませんでした。寮の辺りは治安も良い方だと思います。

 外食は高いので、基本的には自炊していました。日本食を作りたい場合にはスーパーでもお米やある程度の日本食材を買うことができ、街へ出ればアジアンスーパーもいくつかあります。

留学で得たこと

 まず、日本にいては出会えなかっただろう人たちとたくさん出会えました。語学コースではアフリカの人たちと一緒に勉強して、アフリカが少し近くなった気がしましたし、一番仲良くなったスロバキアからの留学生のおかげで、スロバキアにいつでも行けるようにもなりました。大学で、街で、旅行先で、色んな人と出会って、いい経験になりました。

 それから、日本よりもはるかに多文化社会が進んでいるフランスで、自分も外国人として暮らしてみて、その良さや難しさを、身をもって体験できたことは良かったと思います。

後輩へのアドバイス、信州大学へのメッセージ等

 異国での生活というと、不安もあるかもしれませんが、行ってみればそれほど戸惑うことはありません。また、手続きや大学とのやり取りについて面倒なことも多々あるかもしれませんが、大抵のことは時間がかかっても、上手くいかなくても何とかなるので、あまり気負わなくていいかと思います。