Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

高橋 政成

フランス

グローバルな留学生活

高橋 政成さん

人文学部人間情報学科
留学期間:2015年9月~2016年5月
留学先:リール第一大学

留学先大学について

私の留学先大学はフランスにあるリール第一大学でした。この大学は主に科学系の学部があり、それに加えて留学生がフランス語を学ぶ場所があります。化学、工学、経済学、社会学などが主な学部です。大学のキャンパス内には様々な建物が立ち並んでおり、地下鉄が2駅通っているほどの広さがあります。地下鉄が通っているので中心街へもアクセスしやすいです。キャンパスの中心には大きな図書館があるのですが、工事中でそこは使えませんでした。また、キャンパス内には定期的に異文化交流イベントを行っている場所もあります。イベントの内容は大学から送られてくるメールなどで確認できます。大学には様々な国から留学してきた学生が多いので、積極的に話しかけていけば、いろいろな国の文化を知ったりすることができるし、学校側では留学生に慣れているので分からないことがあればしっかりとサポートしてくれます。

学習面について

学習面については、フランス語の学習と社会学の授業の2つに分けて書いていきます。まず、私は前期の間は毎週7時間から10時間ほど、フランス語学習の授業を受けていました。この授業では、フランス語の文法、語彙、会話、聴き取り、長文読解などの総合的な学習に加えて、フランスの文化やリールの文化に関する話をしたり、実際にリールの行事に参加してみたりすることでフランスの文化を深く知ることができました。しかし、授業で先生のフランス語が聞き取れても、日常会話では人によって聞き取りにくかったりするので、積極的にいろいろな人のフランス語を聞いて慣れていくのが重要だと思います。次に社会学の授業ですが、正直に言うとフランス語で専門的なことを話すためほとんどなにをいっているのか分からないことが多く難しかったです。わからないことがあったら教授や他の生徒に聞けば、ちゃんと教えてくれるのでそうすると良いと思います。

生活について

リールでの生活は始めのうちは大変でした。フランス語で会話がうまくできないので、伝えたいことを伝えられず、相手の言っていることもほとんど聞き取れない状態でした。なので、英語やジェスチャーを交えることで何とかコミュニケ―ションをとっていました。2,3カ月ほど経つとだんだんと慣れてきて拙いながらもフランス語で言いたいことを少しずつ言えるようになってきました。ある程度生活に慣れてくると、語学授業のクラスメイトと一緒に居酒屋でお酒を飲んだり、街中を散歩したり、友達の家で食事会を開いたりしてとても楽しい日々を過ごすことができるようになりました。リールは地下鉄が朝早くから夜の12時ごろまで走っているので、そういった交通に関する時間をあまり気にしなくていいのがよかったです。また、リール第一大学から中心街までは地下鉄を使って15分ほどで着くので気軽にいくことができます。生活用品や食料品などは中心街まで出なくても、地下鉄で2駅のところにスーパーマーケットがあるのでそこで揃えることができます。旅行の面でもリールはパリまで一時間ほどしかかからないのでいろいろな場所に行きやすいと思います。

留学で得たこと

私が留学で得たことは、自分で積極的に行動する姿勢と異文化で暮らしている人々を理解しようとする心がけです。まず、留学に行くといろいろな事務手続きやわからないことがあれば、自分で聞きに行って自分で解決しなければなりません。日本で暮らしていたときも多少はそういったことをしていましたが、やはり海外という異文化で言葉も満足に通じない場所で、自分の力で生きていくというのは、積極的に行動する姿勢をより強く意識しました。次に異文化で暮らしている人々を理解しようとする心がけですが、これも海外で1年近く生活してみて私が得たものだと思います。なぜなら、実際に異文化で暮らしているいろいろな人と話したりすることは日本に暮らしているだけではなかなか経験できることではなく、実際に異文化で長く暮らしてみないとできなかったことだからです。実感として異文化で生きている人々を知ることができたというのは貴重な経験だったと思います。

後輩へのアドバイス・その他

後輩へのアドバイスとして、もし今留学したいけど迷っているという人がいたら、とりあえず留学に行ってみてください。日本にいるだけではわからなかったことや様々な価値観を実感できると思いますし、若い頃に一度海外で暮らしてみるというのは貴重な体験にもなると思います。さらにこれからは、日本だけではなくグローバルに活躍できるような人材が必要とされる社会になっていくと思うので、そういった面からもグローバルな視点を得るためにおすすめします。資金面でも、今回の知の森基金や国の奨学金など様々な支援があるので、そういった支援をしてくれる人たちに感謝の心を持って、そういった助けをかりながら今後の留学を考えていくと良いと思います。