挑戦だらけの留学生活
前山 優月さん
人文学部 人文学科
留学期間:2023年9月~2024年6月
留学先:輔仁大学
留学先大学について
私が留学した輔仁大学は様々な学部で構成されている私立大学で、留学生も多く通っています。新北市という都市にあり台北からは少し遠いですが、地下鉄の駅がすぐそばにあり、交通の便は比較的良いです。
外国語学部の日本語学科にはとても流暢に日本語を話す学生が多く、中国語を流暢に話すことが出来なくても、困ったときは日本語で気軽に相談に乗ってくれるため、留学を始めたばかりの頃は何度も助けてもらいました。また現地の学生が主催している留学生向けのイベントもあり、日本人以外の留学生と交流できる機会もあります。
大学の構内はとても自然豊かであり敷地も広いため、休日の息抜きによく散歩をしていました。学食も複数あり、様々なメニューが食べられます。

学習面について
信州大学で中国語学・中国文学分野を専攻しているため、留学先の大学でも文学部の中国文学科に所属させてもらいました。留学生は基本的に希望する授業を受講することができ、現地の学生と共に参加しました。中国文学科には週に1回留学生の集まりがあり、担当の先生に授業に関する質問をすることができました。授業内容だけではなく、私が信州大学で研究している文学に関する質問にも答えていただき、研究に活かすことができました。
また外国で行われる日本語教育にも興味があったため、中国文学科の授業と並行して外国語学部の日本語学科の授業を履修し、日本文学や翻訳について学びました。日本語学科には言語交換というシステムがあり、日本語を勉強中の生徒と交流する機会を設けてくれるため、お互いの言語を教え合いながら学ぶことが出来ます。私は中国文学科に所属していたためそのことを知らなかったのですが、日本語学科に所属していた友人に教えてもらい、先生に掛け合ってみたところ言語交換をすることができました。そのおかげで定期的に会う友達もでき、今も交流を続ける事ができています。
生活について
留学生が集まる寮の4人部屋で1年間生活していました。私が生活していた寮は大学の中でも古い建物で、水回りも共用のためあまり快適な生活とは言えませんでしたが、ルームメイトはみんないい人で、部屋の中ではリラックスして過ごすことができました。
前期の後半から言語交換で知り合った友人が所属するオーケストラサークルに参加することになり、勉強とサークルの両立をすることに苦労しましたが、とても充実した生活を送ることができました。
台湾の物価は日本とあまり変わりませんが、比較的安全で過ごしやすく人も温かいです。交通費は安いため、少し距離がある場所も行きやすいと思います。

留学で得たこと
中国語力の向上はもちろんですが、自分の消極的な性格を少しでも変えることが出来たのではないかと感じています。元々成功の見込みが少ないことにはあまり挑戦する勇気を出すことが出来ない性格であり、安全な道を選び続けてきました。しかし、留学の間は日常生活を送ることでさえも全てが挑戦であり、今までに無い経験をたくさんしました。自分には力不足だと思っていることもまずは挑戦してみるという積極性が身についたのではないかと思っています。
後輩へのアドバイス
留学へ行くことはとても勇気がいることだと思います。私も海外で言語の勉強をしたいと思いながらも留学をする決断をするのに時間がかかりました。しかし、自分には出来ないと挑戦する道を避けてしまえば成長する機会を失うのではないかと思い、半ば無理やり自分を奮い立たせて交換留学を申し込みました。結果的に無理をしてでも留学という挑戦をしたことは良い選択であったと思っています。私は今回の留学を通して、海外で生活するだけでも視野が広がり将来の幅が広がると感じたため、少しでも留学に興味がある方は一歩踏み出してみてはいかがでしょうか!

知の森基金へのメッセージ
知の森基金の支援の下、このような貴重な経験をさせていただき感謝申し上げます。この経験を無駄にすることなく将来に活かしていきたいです。
