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経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

渡邊 佳央里

中国

中国?迎?!

渡邊 佳央里さん

人文学部 文化コミュニケーション学科
留学期間:2013年9月~2014年7月
留学先:北京外国語大学

留学先大学について

私は語学力の向上と、専門分野である日本文学両方を同時に勉強するために北京外国語大学(以下北外)を選びました。北外は、多くの中国人学生と留学生が集まる中国重点大学の一つです。普通の外国語大学とは異なり、中国人学生が多く在籍していることも特徴の一つであると思います。この間創立70周年を迎えた比較的新しい学校で、施設も最新のものが多く揃っています。現在も建設途中なので、行くたびに新しい建物が増えていることでしょう。留学生に中国語を教える先生は、中国語学科専攻の先生と兼任していることが多いです。

学習面について

用意されている授業はすべて語学学習のものです。中国人学生とまじって授業を受けることは、友人がいれば友人を通して聴講をお願いすることもできますが、履修することは基本できません。シラバスも公開されていません。 留学生の主な授業は、必修授業と選択授業に別れています。授業のレベルは学期はじめのクラスわけテストで決定されます。授業の内容は 文法・スピーキング・作文です。

生活について

北外は大学密集地である海淀区にあります。なので周辺の人々はみな留学生に慣れているので生活がしやすいです。衛生面について最初は驚くこともあるかもしれません。食事は個人にもよりますが脂っこいので慣れるまではお腹をよく下すかもしれません。北京の優れているところは交通機関が発達しており、料金も安いということです。北外は中心地にも近く、観光地にもすぐ行くことができます。寮は住む部屋にもよりますが、風呂、トイレ、キッチン、ベッド、洗濯機、机は完備されているので生活用品を持参すれば着いたその日から安心して住むことができます。

留学で得たこと

まず中国という大陸に行ったことで、大陸人の気質を学びました。変に焦らない、他人を気にしない。おおらかさを得ました。また、外国語大学なので多くの留学生と共に過ごすことができました。ひとクラスは大体15人程度ですが、その中でも同じ国籍を持つのは多くて3人です。クラスメイトと中国語を使って対等にコミュニケーションをすることで、自信をつけることができました。そして北外は多くのイベントが用意されています。様々な特技を持った学生が自分を発表できる場が豊富なのです。私はもともと音楽サークルに所属していましたが、その演奏を中国語で教え違う国籍の友人と演奏をすることができました。この経験は友人との繋がりを強いものにしただけではなく、学校の先生方にも認めていただき、卒業式にもう一度演奏することができました。これらは違う国籍でも、協力し合って何か一つを作り上げることはできるし、楽しさを共有し合うことはできるということを教えてくれました。もちろん時には悩むこともありましたが、留学中に出会った人々と経験は、全て私を成長させてくれるものです。本当に感謝しています。

後輩へのアドバイス

中国に行く、ということで周りから反対を受けると思います。私が北外で出会った日本人学生たちもみんな一度は反対された経験を持っています。空気が悪い、政治情勢が悪い、理由は様々あるでしょう。でも大事なのは自分の目で確かめることです。メディアの情報だけを鵜呑みにする必要はありません。今中国語を勉強している人なら、日本語と中国語がいかに近いか分かると思います。日本が中国から色んな事を学んだということが分かると思います。もともと日中は縁の深い国です。自分が知らないとしても私たちは中国の様々な文化を享受しています。今日、日中は国交関係が最悪になっていっています。それを回復させるのは小さい民間同士の交流しかありません。そしてあなたも、一度中国にいけばどれだけの人々が交友回復のために努力しているか分かるでしょう。中国は遠い国ではありません。そして何より楽しい!私は自信を持って中国留学をおすすめします。为什么你不去中国?不用害怕,我很期待你们去中国留学!