Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

尾崎 薫

ドイツ

留学は自分を知るためのツール!

尾崎 薫さん

人文学部 人文学科
留学期間:2016年3月~2017年2月
留学先:ライプツィヒ大学

留学先大学について

ドイツで2番目に古い歴史ある大学で、多様な学部学科があります。キャンパスや図書館、学食などは市内に学部ごとに点在しています。およそ3万人の学生が在籍していて、そのうち3千人ほどは留学生なので国際色も豊かです。メインキャンパスは街の中央に位置していて、授業の合間に出かけたりするにも便利です。11月末からは大学の周りでクリスマスマーケットが開かれるので、ついついグリューワインを飲みに通っていました。また3月に行われるブッフメッセ(書籍見本市)や、5月に行われるゴシック祭り、ブンデスリーガ1部チームのスタジアム、バッハゆかりの教会、ドイツで現存する最古のコーヒーショップなどなど、様々な文化に触れることもできます。街中で年中イベントも行われているので、飽きることのないおもしろい街です!

学習面について

ライプツィヒについてから最初の1ヵ月は、新しい留学生向けのオリエンテーションコースを受講しました。周りのレベルの高さに打ちのめされましたが、大学で授業を受ける前にとてもいいトレーニングになったと思います!夏学期は、留学生向けの語学のコース(無料)と週3日にじっくりドイツ語を勉強するコース(有料)をメインに受講しました。冬学期ではドイツの文化研究に関する授業をなるべくとりたいと思い、ゼミや文化社会学の講義を聴講しました。とにかく学生の意識が高く、私自身もいい刺激を受けました。ゼミの課題が週に50ページほどのドイツ語の学術書を読むことだったりして途中で逃げ出したくなることもありましたが、黙々と勉強している彼らの姿を見て、やり遂げることができました。授業外ではタンデム(お互いの言語を会話しながら学ぶシステム)を積極的に行いました。ゲーテ・インスチチュートでB2の試験を受けたのですが、とても苦手だったリスニングの点数が一番よかったので、留学を通じて自分のペースながらゆっくり成長していると自信を持てました。

生活について

夏学期中は、日照時間が長く気候にも恵まれていたので、とてもアクティブに過ごしていました。例えば、ドイツだけでなくヨーロッパ中旅行へ出掛けたり、街中のイベントやお祭りを訪れたり、友達と居酒屋へ行くことが多かったです。また、毎週バスケットボールを通じて様々なライプツィヒ住民と交流をしていました。冬学期は、タンデムパートナーたちとご飯会を開いたり、映画を観に行ったり、ドイツ内を一人旅することが多かったです。平日は基本的に大学と家の往復で、ご飯も自炊がほとんどだったので、一ライプツィヒ市民として生活しているという感覚が強かったです。

留学で得たこと

留学を通じて、考え方や視野が広がったことなど、たくさんのことを得られたと思いますが、特に自分自身をよく知ることができたというのが一番大きな収穫だったと思います。この一年間苦しいことや辛いことも多かったですが、自分自身の成長を感じられる時もあれば、じっくり反省もできましたし、様々な人々との出会いの中で将来こうなりたいという人間像や夢(目標)も少しずつとらえることができました。今後、この留学で得たことを活かしていければ、と思います。

後輩へのアドバイス・知の森基金へ一言

留学はあくまで何か目的や目標を達成するための一つの手段だと思いますし、知の森基金のように私たちの留学を支援してくださる方々もたくさんいるので、興味があるならぜひ積極的に留学を考えてみてください!