Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

小川 万紀子

ドイツ

迷っているならぜひ!

小川 万紀子さん

医学部医学科
留学期間:2022年9月~2022年11月
留学先:ドレスデン工科大学

留学先大学について:

ドレスデン工科大学はドイツ・ドレスデンにあるザクセン州最大の大学です。ドイツ国内だけでなく世界各国からの多くの留学生が来ていました。理系大学ということもありメインキャンパスには男性が多くいたのですが、少し離れたところにある医学部キャンパスでは女性が多いなという印象を受けました。実際に医学部の友達に聞いてみると、現在医学生の7割が女性だそうで、とても驚きました。またキャンパスがとても広く、医学部だけで信州大学松本キャンパスくらいの広さがありました。DD5_Ogawa.jpg

学習面について:

National Center for Radiation Research in Oncology(OncoRay)というドイツ屈指の放射線研究所の教授が研究室に受け入れてくださいました。OncoRayは研究だけでなく陽子線などの放射線治療も行えるとても大きな施設でした。教授の指導のもと、腫瘍の低酸素領域についての研究を行いました。日々の実験では主に染色を行っており、思い通りの結果にならないことも多々ありましたが、最終的に上手く研究結果が出たときはとても嬉しかったです。また、留学中にOncoRayの主催する特別講義モジュールに参加し、ドイツの医学生のレベルの高さを知りました。彼らの人柄や意欲、勤勉さにとても刺激を受けました。DD2_Ogawa.jpg

生活について:

留学生用の寮に滞在したのですが、とても綺麗で快適でした。医学部キャンパスの周りも寮の周りも治安がよく、スーパーやトラム(路面電車)の駅も近かったので過ごしやすかったです。またドレスデンは観光地であるためレストランやカフェがたくさんあり、ラボメイトや友達と食事に行くことも多かったです。休日にはベルリンやミュンヘンなどを電車で巡るという充実した日々が過ごせました。

留学で得たこと:

留学で得たことはとても多いです。研究の楽しさ・大変さを知れたこと、尊敬できる友達ができたこと、視野が広がったこと、危機管理能力が高まったことなど、無限にあります。友達から日本について聞かれることも多いため、日本の歴史や文化などをもっと知りたいと思うようになりました。また、日本のいいところや改善すべきところを、日本にいるときとは違う視点で見られるようになったのはとても大きな財産だと思います。

DD1_Ogawa.jpg後輩へのアドバイス、大学からの支援へ一言:

松医会海外留学奨学金/信州大学医学部海外研修奨学金の支援の下このような経験をさせていただき、本当にありがとうございます。

後輩の皆さん、留学するのはとても勇気がいることだと思います。日本語の通じない知らない土地で知らない人と過ごすのは簡単なことではありません。落ち込むことも多いと思います。しかし、留学しなければよかった、という人には出会ったことがありません。迷っているならぜひ留学してください。たくさんのことを学べ、人として成長できると思います。