Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

山寺 真菜

ドイツ

自己満足留学のすすめ

山寺 真菜さん

人文学部 文化コミュニケーション学科
留学期間:2014年9月~2015年9月
留学先:ライプツィヒ大学

留学先大学について

ライプツィヒ大学は、旧東ドイツのライプツィヒにある総合大学です。全学生のうち約10%は他国からの留学生であるため、ドイツ人だけでなく世界各国の学生と交流を深めることができます。メインキャンパスは市の中心部に位置し、その横にはコンサートホールやオペラハウスなども並んでいます。ヨーロッパ最大級のライプツィヒ中央駅を有し、市のいたるところにトラム(路面電車)が張り巡らされているため、交通の便も良いです。またバッハやメンデルスゾーンゆかりの街で、数多くの音楽学校や、ストリートミュージシャンもおり、毎日、音楽で通りが賑わっています。街の中心を少し離れれば大きな公園があり、休日にはサイクリングやランニング、乗馬やカヌーを楽しむこともできます。

学習面について

冬学期は大学の講義を聴講する傍ら、ドイツ人学生とのタンデムや語学コースを利用し、語学学習に力を入れていました。留学あるあるですが、私は留学開始時の自分のドイツ語力を過信していたため、現地で痛い目を見ました。他の交換留学生も言っていますが、留学開始前に語学を完成させる勢いで勉強しておくことをおすすめします。特に読み書きよりも、聞いたり話したりといった実践的な部分を強化しておくと、ヨーロッパの学生と一緒にはじめて授業を受けるときの衝撃を緩和する効果が期待できるはずです。夏学期は、講義に加えてゼミ形式の授業にも参加しました。日本では「講義→聞くだけで簡単、ゼミ→難しい」というイメージがありますが、教授が一方的に話すだけの講義よりも、ゼミ形式の授業の方が、教授に顔を覚えてもらえたり、学生の理解が追いつかない場合にはもういちど説明しなおしてもらえたり、メリットもたくさんあるので、積極的に教授にかけあって受講してみるといいと思います。講義においては、大きな教室の授業であるにも関わらず、講義中に寝ている学生はひとりもおらず、積極的に挙手して質問したり、意見を述べたり、日本の大学と比べ学生のモチベーションがはるかに高く、彼らの姿にはかなり刺激を受けました。また曇天の多いライプツィヒでは、天気のいい日は学生が授業に来なくなるというのがお約束で、そんな日に授業に出席するとなぜか先生に感謝されます。

生活について

生活面では人付き合いも勉強などバランスよくこなすことを心がけていました。生活リズムがつかめてきた夏学期からはやり残すことがないよう、クラブ活動はじめいろいろなことに挑戦するようにしていました。しかし無理がたたったのか、6月ごろに謎の歯痛と頭痛と顔痛におそわれ、一晩中寮の周りを「痛い(日本語)」と叫びながら歩き回ったことがありました。どんな留学生活にするかは、その人が何を大切にしているかによりますが、何をするにしても健康がいちばん大切です。そして病気はもちろん、留学生活中は予想外のことがたくさん起こります。想定外のことも想定に入れて楽しむぐらいの心持ちで過ごせると理想的だと思います。

留学で得たこと

「こうなりたい自分像」です。留学生活1年間は、普段関わらないようないろいろな人と関わる時間でもあり、自分とじっくり向きあう時間でもありました。自分がどんな人なのか前よりもわかるようになってきたのと同時に、留学生活中の人との出会いの中で「自分はもっとこうなりたい」という理想の自分像を得ることができました。これから長い時間かけて実現に向けて努力してくいくことになると思います。

後輩へのアドバイス

正直に言えば、私がアドバイスするべきことはあまりありません。ただ留学生活についてひとつ言えるのは、まわりの人が言うことはある程度気にしなくてもいいということです。まわりからよい刺激を受けることはあっても、まわりに流されたり、不安になったりする必要はないと思います。ぜひ自分が思うように動いてください。