Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

瀧沢 快斗

オランダ

充実した日々と貴重な体験

瀧沢 快斗さん

教育学部 学校教育教員養成課程
留学期間:2019年 2月(留学6ヵ月目)
留学先:ゾイド大学

【サッカー】

 前回の留学便りにも少し記載したが、小学校からやっていた大好きなサッカーをオランダでも地元のサッカークラブに所属し続けている。そこで絶対に日本ではできない貴重な体験をたくさんしている。具体的な例をいくつか示すと、まず初めに、ヨーロッパのサッカーの激しさ、アグレッシブさに驚かされた。自分が所属しているチームは日本でいう社会人チームのようで、学生もいれば社会人もいるので平日の夜に週数回練習をし、週末に試合がある大学のサークルの延長のようだが、サッカーに対する熱さ、激しさは全く違う。正直、毎試合のように激しいタックルを受け、軽いけがを負っている。日本では本格的な体育会系部活でないと、相手にけがをさせず、自分たちもけがをしないように悪質なタックルはめったに見られないが、オランダではどの試合もいたるところで激しいタックルが見られる。たまに怖いと感じることもあるがヨーロッパサッカーは激しいと言われている理由を身に染みて感じることができているので非常に貴重な体験だと思う。

 次に身長・体格についてである。日本でサッカーをしているときは、高校時代に筋トレ、栄養指導があったので比較的体格的に有利な方であったが、オランダでプレーをしていると自分が一番小さいのではと感じるくらい周りの選手は背が高く、体格もがっちりしている。この体験から、日本では長所である面も世界に出てみたら短所になることもあるのだということに気づき、留学に来てオランダでサッカーをして本当に良かったと感じた。最後にサッカーをするだけでなく、サッカー観戦についても少し触れたい。サッカー大国がそろうヨーロッパサッカーを生で観戦してみてとても興奮した。やはりテレビで観るのとは全く違い、その迫力差に圧倒された。これらの貴重な体験をぜひ、教員になり、サッカー部の顧問をすることができた時に、生徒たちに伝えたいと強く実感した。

【旅行】

 もちろん旅行自体もすごく楽しく貴重な体験であるが、個人的に旅行に行くまでの計画や旅行中での出来事がとても貴重な財産になっていると感じる。旅行の計画では実際にどこの国にどのようにいくのかを調べることで地理的にヨーロッパの国々を知ることができるし、またどのような交通手段があり、どのようなルートをとるのがベストなのかを考えることができる。また、それらが大まかに決まったところでいざチケットの予約をするとなると、中には実際のHPにいき、英語の案内を読み、自分で予約しなくてはいけないので英語学習にもなるし、自分のことは全て自分で行うという力も身につけることができる。それらに加え旅行中は、想像していなかった出来事が起きたり、うまくいかないことが起きたりする中で、どのように対処するのかを考えている時間はとても貴重であると感じるし、悪いことだけでなく、新たな出会いがあったり、親切な対応を受けたり素敵な体験もたくさんできる。これからも何度か旅行をすると思うので、そうした貴重な体験を積み重ねながら、新たな文化・価値観・風土に出会っていきたいと思う。

【友達】

 友達作りについては比較的恵まれた環境にいると感じる。なぜなら、自分が所属しているコースの中には日本語を専攻している学生が多く、日本の文化や言語に非常に関心があるため、現地学生から声をかけてくれたり、質問しに来たりしてくれる。学校生活では授業を一緒に受けたり、空きコマでは一緒に勉強したりお話をしたりしながら、関係を深めている。学校生活以外でも休日に近くの町に遊びに行ったり、長期休みには友達の実家に遊びに行ったりと充実した友達関係を築いていると思う。文化的背景として、日本は集団主義だが、オランダは個人主義な一面があるため、時々文化が違うなと感じることもあるが、それも含めて留学だと思うので、文化の差異も感じながらさらに友達関係を深めていけたらいいなと思う。

 もう一点、友達関係についてゾイド大学でよかったと感じる点は、日本語を学んでいる学生が多いので、留学プログラムとしてゾイド大学から信州大学、もしくは日本の他の大学に交換留学生として留学に来た際に友達と再会することができ、また友達の中には今年の夏休み等を利用して日本に旅行に来るという人がいるので、自分が日本に帰国した後も次は日本で、オランダでできた友達と時間を共有することができるところである。帰国を考えると寂しいが、日本で会うことができると考えると嬉しい気もする。