Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

宮脇 祐貴

アメリカ

違いから広がる世界

宮脇 祐貴さん

教育学部 学校教育教員養成課程
留学期間:2018年 8月 ~ 2019年 5月
留学先:オクラホマ州立大学

留学先大学について

 私が留学した大学は、アメリカのオクラホマ州立大学(Oklahoma State University: OSU)です。オクラホマ州立大学があるオクラホマ州は、アメリカの中部で、テキサス州の上です。アメリカのおへそみたいな感じです。なんだか長野に似ていると思ったことがあります。大きな都市以外は基本的に放牧地や耕作地、森や林です。あとカウボーイで有名です。大学を少し出たところに西部劇に出てきそうな街並みもありました。キャンパスはというと、大学内をバスが巡回しているほど広く、歩くだけでなんだか誇り高く感じるほど綺麗です。建物は通称OSU colorと呼ばれる色で統一され、芝生の広場や噴水などもあります。アメリカの中部なので、ちょっと南部訛りみたいな英語の人もちらほらいました。あと、キリスト教の人の割合もカリフォルニアなどと比べて高かったです。

学習面について

 留学始めの頃は、授業はとても大変でした。毎回出される30pを超えるリーディング課題に苦しめられ、図書館に籠る日々でした。ある時、勉強しすぎていて友達と遊ぶ時間を作れていないことに気がつきました。そこからしたことは、あらかじめ遊ぶ時間をスケジュールで決めておいて、そのために時間を決めて勉強することでした。そうするとメリハリがついてだらだらと勉強することなく、勉強することができました。

 授業は英語で行われますが、先生によって聞き取りやすい先生とそうでない先生といました。丁寧に話してくれる先生は、むしろ学生の英語より聞きやすかったです。一方で聞きにくい先生はそもそもの喋り方がちょっと鈍っていて聞きづらかったり、外国出身の先生は母語の影響がすごくて聞きにくかったです。分からないことがあったら頻繁に聞きに行くことをおすすめしたいです。僕は元々人に頼ることが苦手で、自分でなんとか解決する人間でしたが、留学で変わりました。先生はオフィスアワーを設けてくれているので、頻繁に行きました。ある授業では最終的に先生の部屋で課題をやってました…(ありがとう先生)。先生とも仲良くなれるので、おすすめだと思います。

生活について

 授業や勉強以外の時間は、運動をしたり、友達と遊んだりしていました。大学に大きなジムがあり、無料で使えます。とても器材も充実していて好きな場所でした。自分は運動がとても好きなので、ジム以外にも友達と一緒にアルティメットやサッカー、バレーなどの学生リーグに参加して運動していました。また、大学には様々な学生団体があり、よくイベントを開催しています。各国の学生団体もあり、そのような団体が開催するイベントでは、各国の料理が食べられたり、文化を楽しめます。

留学で得たこと

 大きかったのは、色んな”観”に触れられたことです。人生観、家族観、仕事観、宗教観…。日本でも多様な人それぞれいろいろな見方や考え方を持っていると思いますが、国や文化といったバックグラウンドが違うため、より一層多様な見方や考え方触れられたとおもいます。たくさんの素敵な考え方に出会えたことは留学してよかったなあと思えるうちの一つです。

後輩へのアドバイス、信州大学へのメッセージ等

 留学中には沢山の“違い”に出会います。それらの”違い”をそのままにせず、「ちょっと理解してみよう」と、違いをじーっと見つめてみるのも面白いかなあと思います。もちろん理解できないこともあります。でも、いろいろ調べてみたり、深掘ってみたりする中で、いろいろ想いもよらぬ発見に出会えるかもしれません。僕の場合は、宗教の違いが大きな違いの1つで、それを深掘りしてみたら、世界史や日本史や世界の宗教など、沢山面白いことに出会うことができました。そんな留学の楽しみ方もあるんじゃないかなあと思います!

 最後になりますが、留学を支えてくれた家族や知の森基金、友達にはとても感謝しています。ありがとうございました。