Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

村上 樹

アメリカ

自分の好きなことを好きなだけ頑張れる機会になると思います。

村上 樹さん

教育学部 学校教育教員養成課程
留学期間:2016年 9月 ~ 2017年 3月
留学先:南オレゴン大学

留学先大学について

 留学先の大学では、日本の大学で学ぶことのできない観光業を専攻し、その内容にも非常に満足している。オレゴン州アッシュランドはワインを名産とする観光地として国内外の観光客に人気で、シェイクスピアフェスティバルやウィンタースポーツなど観光資源にも恵まれた地域であった。受講した観光業の講義では地元のホテルの経営者たちに地域の観光の現状や、取り組みを実際に講義してもらうなど実践的な知識を身に付けることが出来た。

学習面について

 日本の大学での講義と比較して最も印象的だったのは、授業外で課される課題の多さである。日本の講義ではテスト前に集中的に学習をし、一定の得点を取れば単位が取得できるという形式のものが一般的であったが、現地の講義はグループ、個人でのプレゼンテーションやレポートといった、授業外の学習を求められるものが多かった。事前、事後課題も日本の講義と比べて量が多く、それに対応するためにより多くの学習時間をとる必要があった。グループでの活動が多かったためにコミュニケーション能力をより身に付ける必要もあった。現地の学生や講義の担当者と積極的に関わることで、最終的にはほとんどの受講科目でA評価の成績を得ることが出来た。

生活について

 学内にある寮の一つで生活しており、ルームメイトたちと日常的に関わったり、定期的なイベントに参加したりして同じ寮に住む学生とかかわりを持つことが出来た。また学内の食堂のミールプランを利用していたが、食事を共にすることのできるこの食堂もコミュニティを広げる良い機会となった。

 学外の活動としては、地域の合気道のレッスンに定期的に参加し、国外から見た日本文化に触れることが出来た。日本で培われてきた合気道という一つの文化が、アメリカ人の師範によって現地に広められているのを見るのは大変興味深かった。大学外の人々と関わり合う機会を持つことが出来る貴重な機会でもあった。

留学で得たこと

 留学前と比べて自分のことについて積極的に発信し、他者と打ち解ける能力が高まったと感じる。アメリカという様々な文化や背景が入り混じる環境で、日本人として、個人として自分のことについて積極的に他者に知ってもらうために行動するように心がけた。英語力は留学前後を比較して向上した。留学後に受験した TOEIC では過去最高得点 の 965 点を取得できた。

後輩へのアドバイス、信州大学へのメッセージ等

 これから留学に取り組む後輩たちにはぜひ留学を通して自分が何をしたいのか、ということをよく整理してから出発してもらいたいです。私は英語力を高めるということを第一の目標として留学に臨みましたが、それだけが目的ではモチベーションを維持することが難しい時期がありました。なぜ留学に来て、それが自分の将来にどう生かされていくのか、またどう生かしていきたいのかということが、自分が留学中に壁にぶち当たったときに心の支えとなるはずです。現地で講義に真剣に取り組み、コミュニケーションを積極的にとることが出来れば、英語力の向上は間違いありません。その英語力を何のために身に着けたいのか、を出発前に考えておくことも大事だと思います。