Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

藤野 あかり

アメリカ

Feel The Joy of Studying at OSU!

藤野 あかりさん

医学部保健学科
留学期間:2016年 8月~2017年 5月
留学先:オクラホマ州立大学

留学先大学について

 オクラホマ州立大学(OSU)は、Stillwaterという人口約5万人の小さな市にあります。周りはとにかく平地が続き、竜巻で有名です。牛がたくさんいます。街は田舎ですが、大学は広大なキャンパスを持ち、学生数は約2万5千人、専攻は200以上ある大規模な大学です。24時間使える豪華絢爛な図書館をはじめ、学生が無料で使えるジム、キャンパス内にある寮、立派なフットボールスタジアム等、日本の大学では考えられない程なんでもそろっていて、その全てがゴージャスかつ機能的です。温かくてフレンドリーな人が多く、困ったことがあっても友達や大学のスタッフがすぐに助けてくれます。大学カラーがオレンジで、服、教室の椅子、カップケーキ、クリスマスデコレーションまで、なんでもオレンジ色に染めてしまい、学生も地域も、大学を愛しているんだなあと感じました。

学習面について

 授業は現地のアメリカ人と同じ授業を取るので、ほぼ全ての授業で留学生は私一人でした。私は心理学等を中心に、高学年向けのも含めてクラスを取っていましたが、はっきり言ってとても大変でした。最初は(正直終盤になっても)英語の壁に苦しめられることが多く、またアメリカの積極的に発言し、ディスカッションも多い能動的な授業スタイルに圧倒されて悔しい思いをすることが多々ありました。でも、どんなに英語ができなくても、他のクラスメイトに後れを取っても、自分から助けを求めて必死でやっていればみんながサポートしてくれる、逆に何もしないと放っておかれる雰囲気がアメリカにはありました。クラスメイトに、毎授業後に習ったことを一緒に復習してもらったり、テスト前に一緒に勉強をしてもらったり、レポートをチェックしてもらったりと、お世話になりました。また先生方も親切で、授業後やオフィスアワーで、もう一度解説してくれたり、質問に丁寧に答えてくれたり、どこまでも付き合ってくれました。図書館で夜中の3時、4時までレポートと格闘することもしょっちゅうでしたが、本当に自分が勉強したいことばかりだったし、アメリカ人の友達でもそれぐらい勉強している人はいっぱいいるので、全然苦ではありませんでした。たくさんの人に助けてもらったおかげで、最後はいい成績を修めることができ、本当に感謝しています。

生活について

 Wentz Hallというキャンパス内の大きな寮に住んでいました。寮ではたくさんの友達ができ、授業の合間に昼寝をしに帰ることもできるので便利でおすすめです。アメリカ人のルームメイトと生活スタイルが合わずにもめたこともありましたが、困った時は助けてくれるし、いつでも周りに友達がいる環境はホームシックになることもなく、楽しかったです。平日は授業や課題が忙しく、寮よりも図書館にいた時間の方が確実に長かったです。1週間キャンパスから出ないなんてことも普通でしたが、キャンパス内に食べる場所はたくさんあるので困ることはなかったです。(でも自炊をした方が食費は抑えられます。)週末や休暇には、友達や近くに住んでいるファミリー、教会で知り合った方々等が家に呼んでくれ、様々なアメリカの家庭らしい経験もすることができました。

留学で得たこと

 大変なことはたくさんあったけれども、それも全部含めて、想像以上に素晴らしい経験ができました。中でも、私は本当に人とのつながりに恵まれていました。向こうで出会った数えきれないたくさんの友達、尊敬できる素敵な先生方とのコネクションは、私自身のキャリアにおいても、プライベートにおいても最高の宝物です。

 私はアメリカの大学院に行きたいので、その下準備としても成長できたのではと思います。大学院進学の際に必要だけれども信州大学では勉強できなかった分野を履修し、単位と成績として形に残っただけではなく、丁寧に思う存分学ぶことができました。語学力そのものもある程度は伸びたと思いますが、それ以上に自分の意見を伝える自信、できなかったら助けを求める能力がついたと思います。

 さらに、様々なことについて、深く考えるようになった気がします。留学中はふとした友達の行動や会話、授業内容から、文化の違いに気が付くことが多々ありました。百聞は一見に如かず、生粋の日本人がアメリカにいたからこそ気が付いたこと、考えさせられたことがたくさんありました。うまく言えないですが、留学して視野が広がるとはこういうことなのかと思いました。

後輩へのアドバイス・知の森基金へ一言

 留学なんて敷居が高いと思うかもしれませんが、私も最初は、自分が交換留学するなど、思ってもみませんでした。行こうと決めてからも、そして留学中でさえも、本当に自分にこんなことができるのだろうかと不安や恐怖に駆られていました。でも、留学中はどんなに苦しいことがあっても、それ以上の喜びを常に感じていました。日本に帰りたい、留学しなければよかったと感じた瞬間は1秒もありません。私は、その時に自分ができることを精一杯やっていれば、それで大丈夫だと思います。留学するには実力が足りない等と思うことがあるかもしれませんが、頑張っていれば必ず助けてくれる人がいるし、結果がどうであれ、うまく流れていきます。

 信州大学には、私達の留学を全面的にサポートしてくれる方々がたくさんいます。素晴らしいグローバル教育推進センターの方々、相談にのってくださった先生方、そして知の森基金には特に感謝しています。

 留学はそれなりに大変です。気軽に行っておいで~とは言えませんが、留学で得られるもの、そして留学できる喜びは計り知れません。やる気さえあれば、どんな条件もクリアできると思います。迷ったらGO!で、恐れずチャレンジしてみてください!