Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

長沢 美来

アメリカ

OSUに留学して

長沢 美来さん

教育学部 学校教育教員養成課程
留学期間:2015年8月~2016年5月
留学先:オクラホマ州立大学

留学先大学について

アメリカの真ん中、日本人にはあまり馴染みのないオクラホマ州のスティルウォーターというところにある総合大学です。キャンパスはとても広く、授業と授業の間の10分休みでは移動が間に合わないほどです。建物は全て赤レンガ作りで、キャンパス内には自然も溢れており、毎日通うことが楽しくなるような素敵な大学です。無料のジム、蔵書だけでなく勉強スペース、無料で使えるプリンターなどがある大きな図書館やカフェも多くあり、設備も充実していました。

学習面について

日本の大学と違い、少ない科目を週に何回も受けるという講義スタイルなので、授業の進むペースはそれなりに早かったです。OSUの授業は1000番~4000番と番号が振られており、数が大きくなるほど難しくなります。1000番台の授業では、小クイズやレポートなどが多く課され、何度も理解しているかどうか確認してくれているような雰囲気がありました。一方4000番台の授業では、中間、期末テストのみで理解度が測られるのでより難しいと思います。

教授もクラスメイトも優しく親切なので、わからないところはわからないと聞くことが大切だと思います。スタディーグループという学生が集まって勉強する機会もあるので、参加してわからないところをクラスメイトにたくさん聞きながら授業に取り組んでいました。

授業以外では、大学のライティングセンターやいろいろなグループが主催するConversationグループに参加していました。また、留学当初はとにかく英語が口から出てこなかったので、アメリカのシットコム(1話50分くらい)を授業の合間やご飯を食べるときなど、空き時間にひたすらスマホで見ていました。

生活について

当初は寮に住んでいましたが、他人との共同生活が苦手だったので、一カ月ほどで大学内の院生が多く住むアパートに引っ越し、最初はイラン人、次は韓国人のルームメイトと2人で暮らしていました。メインキャンパスからは少し距離がありますが、一人部屋があり、大学の敷地内なので夜遅くなっても安心して帰ることも出来ました。大学から少し離れたところにAsian Marketもあり、そこで日本の食材を買って自炊もしていました。

アパートに暮らしてしまうと、どうしても寮に暮らしている人たちが経験できる「アメリカっぽい」生活をするのは少し難しくなってしまいますが、自分のペースで生活ができ、勉強に取り組むこともできたのでよかったです。なにより近所に住む、自分より年上の様々な国の人たちと仲良くなることが出来て、アメリカだけではなく各国の文化にも触れ、彼らの話を聞くことで自分の将来を考えることも出来たのでとてもよかったです。

留学で得たこと

英語力であったり、自分の考えを伝えようという積極性であったり、得たものはたくさんあると思います。スティルウォーターの人々はみんな優しく親切だったので、自分も他人に少しは優しくなれたような気もします。

留学に行ったからといって自分が変わったわけではなく、むしろ自分らしく過ごそうという思いのほうが強くなったような気がします。「あなたはどう思う?」と聞かれることが多かったおかげで、自分はどう思うのか考え、自分のことをより知ることも出来ました。

後輩へのアドバイスなど

とりあえず行けばなんとかなります。勉強や課題に追われたり、イベントや交流パーティーに参加したりして日々を過ごしているうちに友達もできます。1年もない留学期間は、本当に現実離れしていて楽しかったです。もう一度行きたいくらいです。これから留学に行きたいという人も、迷っている人も、今留学中の人も、とりあえず何かをやってみて下さい。始めるということが1番大切だと思います。

知の森基金の方々には、本当に感謝しています。皆さまの支援のおかげで、素晴らしい経験をすることが出来ました。留学にはとにかくお金がかかります。ですが、かかった分以上の貴重な日々を過ごすことが出来ました。今後も、多くの学生が留学に行く機会を増やすことの出来るこの制度を続けていってほしいと思います。ありがとうございました。