Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

JANG SOONJAE

アメリカ

異文化を学び、異なる価値観を持っている人とつながり自分を活かそう

JANG SOONJAEさん

繊維学部 応用生物科学科
留学期間:2021年8月 ~ 2022年5月
留学先:カリフォルニア州立大学チコ校

留学先大学について

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カリフォルニア州立大学チコ校はカリフォルニア州に位置している一つの州立大学として、色々な地域、さらには世界各地から学生が集まっている大学である。大学施設や環境もかなりよくて過ごしやすいと感じた。まず、大学施設については、図書館が広くて、ディスカッションできるところと静かに勉強だけする場所が分かれていた。大学内には昼ご飯のためのカフェテリア、学生の体力を補強するためのジム、大学のことについて困ったことが相談できるところ、休憩できる場所、留学生のための英語支援センター、大学活動について情報が得られる場所、留学生を助けてくれるISSS(International Student and Scholar Services)という事務所があり勉強以外にも多くの部分で学生を支援してくれる学校であると感じた。

学習面について

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新型コロナウイルスの影響で授業がオンライン、対面で両方開催された。多くの先生が授業の質を上げるためできるだけ対面で授業を行おうとした。授業は"単純に先生が情報をあげ、学生は筆記を取りながら自分で勉強する形"ではなく、ディスカッションする形が多かった。理解できない学生がいると、その学生は積極的に質問して先生との交流をしようとした。"先生だから合ってるはず"という思考ではなく、自分が理解できないならその部分がしっかり理解できるまで質問し続けた。ある場合は、先生の間違いであったこともあり、先生がすぐ授業内容を訂正することもできた。このように授業内で交流が活発であるため、授業内容の理解度や授業の質が上がると感じた。

さらに、大学には学生を支援するための機関が多く整っており、特に留学生を手伝ってくれるISSSやESL Support Servicesがあり、ESLはレポート、発表、コミュニケーション、文法などの英語について困った部分を手伝ってくれる部署であった。

生活について

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生活面については大学内外にカフェテリアがあり、寮から大学まで歩きでも遠くなかったので特に難しい点はなかった。

新型コロナウイルスの影響については、一学期目は学校全施設でマスクの着用が求められ、すべての教室に余分のマスクを配置していた。新型コロナウイルスの規制の影響で、授業がオンラインで行われたり、交流の機会が少なかったと感じた。その一方、二学期目の途中からはカリフォルニア州立大学からの方針により、マスクを着用するのが義務ではなくなった。その結果、対面で実施される授業も増えることやマスクの制限が緩和され、先生や現地の学生との交流の機会が多くなった。国際交流サークルなどに参加すると自分ではしにくい経験が多くできるため、サークルに参加するのもいいと思った。チコから近くのサクラメント市までは遠くないため、週末を利用してサークルメンバーみんなでサクラメント市に行く場合もあった。その時に大きい食料店に行く機会もあったため、日本の食べ物などが簡単に得られた。

留学で得たこと

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文化がかなり異なる国で留学してみるというのは私にとってかなり大切な経験であった。自分の国で当たり前だったことがここでは珍しいことであったり、珍しかったことがここでは尊重すべきであることもあった。アメリカでは、重さ、身長、距離、量などの標準体系が日本と結構異なり、最初換算するのに色々なところで大変であった。さらに、日本では珍しく社会的に受けられていないLGBTQ⁺はアメリカで尊重するべきという点であった。また、多様な人種が共存しているので異なる人種の友達も外国人ではなく、アメリカにいるのであればアメリカ人として扱われ、特に差別されているとは感じなかった。このように、社会で個人としての理念を決めることではなく、個人のことを尊重するのがアメリカでは基本であると思った。

留学では多様な授業、多様なプログラム、大会への参加などを通じて多様な国の人と交流するのもでき、その中で自分のやりたいことが何かについても真剣に考える時間を持つことができた。

後輩へのアドバイス、信州大学へのメッセージ等

留学を考えているなら先延ばしせず、少なくとも国際企画課で相談を受け留学に必要なことをしっかり計画して自分の目標を達成してください。私は大学のプログラムを利用して海外に留学できるというのは想像以上ありがたい経験であったと思います。自分ですべての過程を準備して留学しようとしたら金銭的な面、学習面、生活面で難しくなると考えます。大学の期間内に大きなチャレンジをすることは大切だと思いますが、"留学"がその一つになり、ひいては人生において大切な経験になると思います。

新型コロナウイルスの中で留学を準備したのは色々な面で大変でした。精神的にも不安であり、留学に必要な資金を用意するのにおいて金銭的にも困っていました。その時、信州大学知の森基金のおかげでよりアメリカで有意義な時間を過ごすことができました。私の経験のために支援して頂いた知の森基金に向かって心より感謝申し上げます。