コロナ禍で成し遂げた留学
山崎 颯平さん
人文学部 人文学科
留学期間:2021年9月 ~ 2021年12月
留学先:南オレゴン大学
留学先大学について
南オレゴン大学はオレゴン州南部の自然豊かな場所に位置しております。そのため構内には鹿やリスや七面鳥などの野生動物が数多く生息しています。授業は幅広い分野から選択可能で、比較的少人数のクラスが多く、留学生でも授業に参加しやすい環境になっています。留学生向けのユニオンもあるため、新たな友人に出会い、思い出を作ることもできます。大学周辺には飲食店やスーパーマーケット、携帯会社のほかに小さめですがダウンタウンもあり、生活に必要なモノも購入や契約に加えてショッピングや食事を楽しむことも出来ます。
学習面について
先生方はとても優しくフレンドリーな方々ばかりなので、安心して質問することが可能です。その場で質問するのはもちろん、メールで質問しても優しく丁寧に返信してくださいます。授業によっては試験が課されるものもあれば、実践的な課題となることもあります。履修に関してより具体的な話をすると、留学を継続するために最低でも3科目ほどは授業を履修する必要があります。留学前に専門科目を決める必要がありますので、その時点でどの授業を履修するか熟考する必要があります。
生活について
大学はオレゴン州のアッシュランドというところにあります。住民の方々は優しく、お店で働く従業員も気さくな方が多いです。大学近くのスーパーマーケットには少しですが日本食や、日本の調味料があります。また、バスを使えばより大きなスーパーにも行くことが出来ます。アッシュランド自体はシェイクスピアの劇で有名で、劇が公演される時期には全米から観光客が訪れるようです。
留学で得たこと
すばらしい方々に出会えたというのが第一にあります。私はホームステイを選択したのですが、ホストマザーはいつでも優しく、拙い英語を話す私に対しても親身になって接してくれました。またホストマザーのご友人の方々とゲームパーティーをしたり、劇を観に行ったり、朝市に行ったりと現地の人々のおかげでかけがえのない経験や思い出を作ることが出来ました。また、学習面では英語を介して自分の知見を広げ、発信する能力を向上させることが出来ました。授業では必ずと言っていいほど自分の意見を述べる機会がありました。日本の大学とはまた違う、緊張感がありつつもどこかアットホームな授業を通して自分を成長させることが出来たと思います。
後輩へのアドバイス、信州大学へのメッセージ等
私の留学を支援してくださった方々に厚く御礼申し上げます。新型コロナウイルスが猛威を振るい、多くの大学が派遣を見送る中、信州大学はリスクを承知で派遣を認めていただきました。半ば留学を諦めていましたが、大学生活最後の年にこのような経験が出来て大変感謝しております。
後輩の皆さんには、留学に対して少しでも想いがあるのならば、留学の様々な面を認識し、その上で歩を止めることなく挑戦していただきたいです。留学を完遂するためには楽しいことばかりではなく、つらいことを乗り越えなければなりません。私は留学に行く前は、楽しいことに目を向けがちでしたが、留学を終えて自分を成長させてくれたと実感する出来事の多くは、留学中に直面した乗り越えなければならない「壁」です。今となってはこれこそが留学の醍醐味だと感じています。自分を成長させたい、留学を通して今後の人生をより豊かにしたいと考えている人は是非その信念を貫いて欲しいと思います。信州大学を始め、あなたの留学を応援する人々はその思いに応えてくれるはずです。
最後となりますが、知の森基金の支援に関しまして厚く御礼申し上げます。知の森基金が無ければ私は留学を断念していたかもしれません。当初は別の奨学金の支援を受ける予定でしたが、留学期間が新型コロナウイルスの影響で短縮されたことにより受給できなくなってしまいました。そんな時に知の森基金は私に手を差し伸べてくれました。本当にありがとうございました。