Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

廣田 智己

アメリカ

理系こそ留学をしよう

廣田 智己さん

工学部 機械システム工学科
留学期間:2022年8月~2023年5月
留学先:カリフォルニア州立大学チコ校

留学先大学について

20231004_2022exchangereport05_02.JPGカリフォルニア州立大学チコ校は自然に囲まれた緑豊かなキャンパスにて文系から理系まで多くの学部を持つ大学です。キャンパスは多くの建物・施設を併用し、様々な体験ができるようになっています。生徒の半分ほどは欧米にルーツを持つ白人とメキシコにルーツを持つヒスパニック、残りはアジア系やアフリカ系の方になっています。世界中から留学生が集まり、様々な文化出身の人と関われます。キャンパスのすぐ横にはダウンタウンがあり、土曜日のファーマーズマーケットを中心ににぎわっています。

 

  

 

 

学習面について

20231004_2022exchangereport05_05.JPGアメリカの大学の特徴として様々な分野の授業を誰でも取ることができ、私は工学と農学、コミュニケーションの授業を多くとっていました。工学の授業は授業によってプロジェクトがあり、機械加工の実践を代表するように、より実践的に手を動かす授業が多かったです。授業での発言の機会、グループワークも多く、自分だけでなく他の人と一緒に学ぶ機会を通して学ぶことができました。特にホイスト(ものを吊り上げる機械)を作る授業ではグループ内で仕事分担をし(私は3D CADを使いデザイン)、工学において他の人と協力して行う大切さ学ぶことができました。工学分野では留学生は少ないのですが英語での授業・より実践的な経験によって人とは違う非常にためになる学びができたと思います。農業の授業は広い農場を使ったチコ校でしか取れない授業が多く、農業機械を使う授業・植物の授業を履修していました。実際に体を動かして作業・運転を行う機会、実際の農家・会社から学ぶ機会が多くありました。そのほかの授業を含めどの授業でも自発的に参加する授業が多く、先生生徒間のコミュニケーションが豊富でラフな雰囲気のなか、非常に楽しく学ぶことができました。

 

生活について

20231004_2022exchangereport05_04.JPG2人部屋で他4人の合計6人でキッチン等を共用する大学が用意した寮に住んでいました。ルームメイト同士では金曜日にピザパーティーなど仲良く生活していました。私は多くの友達を作り、図書館で一緒に勉強したり、ダウンタウンや家などで遊んだりとても楽しかったです。長期休みには過去にお世話になったホストファミリーの家に行ったり、友達の実家にお邪魔したりしていろいろな文化を感じれるような生活に身を置いていました。クラブ活動では牛や羊、植物など農業系のクラブや日本語クラブ、車を作る工学のクラブなど多くのクラブに顔を出し、授業外でも学んだり人と交流する機会を作れて楽しかったです。

 

留学で得たこと

20231004_2022exchangereport05_03.JPG私は交換留学を通して、農業機械を作り地元・また世界中の農業に貢献できるようなエンジニアになりたい、という将来やりたいことをはっきりさせることができました。留学に行く前は工学部で何をやりたいのか具体的ではなかったのですが、アメリカに行き自分の興味のあることに身を置き思いっきり楽しみ、様々な人に会うことで自分が将来何をできるか・自分強みを感じることができました。また誰もがオープンで、様々なバックグラウンドを持つ人とのコミュニケーションの場を作ることができるチコ校の環境で、型にはまっていない人と関わるうえで使える生きた英語を学ぶことができました。すべてを含めて今までの自分をいい意味で変えることのできた素晴らしい経験になりました。

信州大学知の森基金へのメッセージ

信州大学知の森基金を支給していただきありがとうございました。アメリカカリフォルニア州は世界の中でも非常に物価が高く、円安等を含め交換留学では非常に多くのお金を使いました。知の森基金によりこの貴重な経験をする支援をいただくことができ、感謝しております。ここで得たことを将来信州大学・また社会に恩返しできるように頑張りたいです。