Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

下平 愛菜

アメリカ

自分らしく

下平 愛菜さん

教育学部 学校教育教員養成課程
留学期間:2022年9月~2023年6月
留学先:南オレゴン大学

留学先大学について

20231004_2022exchangereport03_02.jpg私はアメリカオレゴン州アシュランドにある南オレゴン州立大学(以下SOU)に留学しました。SOUは生徒数が約6300人と小さめの大学で、自然に囲まれたアットホームな大学でした。ほとんどの授業では授業の受講者数が10~25人と少なく、また、親身にサポートしてくれる教授ばかりで、非常に学びやすい環境でした。学部はArt, Business, Communication, Education, English, Gender, Sexuality & Women's Studies, Music, Psychology, Sustainabilityなどがあり、幅広い分野について学ぶことが出来ます。私が専攻した教育学部(Education)では、TESOLやSocial Emotional Educationといった、日本ではあまり見かけない授業を履修することができました。また、学校に併設されているプリスクールに見学に行く授業もあり、アメリカの教育を実際に自分の目で見ることが出来ました。さらに、日本の大学では珍しい、カメラ・写真、ネイティブアメリカン、ヨガ、ピックルボール等の授業も履修することが出来ます。

学生は白人の割合が多く、コロナということもあってか留学生は少なかったです。都会の、大きな大学でより多様な人と関わりたい!という方には物足りないかもしれませんか、優しくてあたたかい人たちに出会える、素敵な大学です。

 

学習面について

20231004_2022exchangereport03_05.jpg授業は主に教育系の授業を履修していました。その他にもジェンダーやコミュニケーション、ヨガ等の授業も履修しました。留学中の1日の流れは、授業→課題→夕飯→課題、というような感じで、勉強漬けの日々でした。特に、テスト期間は何枚もレポートを書かなければいけなかったので、夜中までよく図書館で勉強していました。具体的な課題の内容は、まず、ほとんどの授業で授業前に教科書のリーディングがありました。リーディングの量は授業にもよりますが、1つの授業で20-40ページ程度、時には100ページということもありました。日本語と違って、「流し読む」ということが出来なかったため、終わらせるのに時間が掛かりました。それから、プレゼン、模擬授業、絵本作り、リーディングのリフレクション、中間・期末レポートもありました。どの課題も大変でしたが、その分自分の力になったと感じています。また、優しく、留学生に対して理解を示してくれる教授ばかりで、レポートに関して「英語よりも内容を重視しているから、英語について心配しなくて大丈夫だよ」と伝えてくれた先生もいました。授業の内容は様々ですが、どの授業にも共通していたのがディスカッション・グループディスカッションです。授業内でのディスカッションの時間が非常に多く、教授を含めクラスメイトと意見を交換しながら授業が進んでいくというような授業形態でした。自分の意見を英語で言うのはなかなか難しかったですが。意見が言えた時は自分の自信になりました。

生活について

20231004_2022exchangereport03_03.jpg買い物に関して、大学から徒歩5分のスーパーがあったので、そこで買い物をしたり、バスに乗るともう少し安めのスーパーに行くことができたので、そこで日用品を揃えたりしていました。また、大学から徒歩25分にあるダウンタウンは町で一番栄えている場所で(とはいってもこぢんまりとした可愛らしいところですが)、雑貨や古着などを買うことが出来ます。休日は課題に余裕がある日はダウンタウンに行ったり、Lithia Parkという公園に行ったり、ピックルボールをしたりしていました。また、バスで隣町のメドフォードに行くと、もっとご飯屋さんがあるので、ご飯を食べに行くときもありました。長期休みはカリフォルニアやオレゴンコーストに旅行に行ったり、友達の家にホームステイをさせてもらったりして過ごしていました。 

留学で得たこと

20231004_2022exchangereport03_04.jpg留学での経験を通して、「自分は自分のままでいいのだ」とありのままの自分を受け入れることができるようになりました。留学先で周りとの英語力の差に自信を失ったり、孤独感を感じたりする中で、周りの人が羨ましく思え、自分のことが嫌いになる瞬間が何度もありました。しかし、次第に周りの人のようにできなくても、それも自分なのだと受け入れ、ありのままの自分を受け入れることが出来るようになりました。この経験は、将来また大きな壁にぶつかったとしても、自分を支えてくれる大きな柱になると感じています。また、孤独感や劣等感を感じた経験から、マイノリティの人々の気持ちにより鮮明に共感できるようになりました。性格面では、留学前は心配性で些細なことにもストレスを感じる性格でしたが、留学先で様々なことを経験する中で、何事も「何とかなるだろう」という気持ちで小さなことに落ち込みすぎないような性格になった気がします。他には、物事を多様な視点から見ることが出来るようになったと思います。自分が当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかったと気づいたり、様々な背景を持つ人と関わったりする中で、自分の視野を広げることが出来ました。そして、最後に周りの人への感謝の気持ちです。留学先で出会った、人をハッピーにさせる、そんなパワーを持った人たち、どんな時でも支えてくれる家族、友人に改めて感謝し、今度はその感謝を返せるように、そして自分がたくさん助けてもらったからこそ、今度は自分が誰かの支えになれるようになりたいと思うようになりました。

後輩へのアドバイス

もし、今留学に行こうか悩んでいるのであれば、絶対に行くことをお勧めします。お金のこと、生活のこと、言語のこと、色々と不安に思うことがあると思いますが、行ってしまえば大体何とかなります。また、リスクがあったとしてもそれだけの価値があると思います。きっと、留学先での経験は自分を大きく成長させ、一生忘れられない経験になるでしょう!応援しています。また、留学に関して相談したいことがあれば、私でよければいつでも気軽に連絡してください!