Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

舘 由花子

アメリカ

自分の可能性を最大限試すチャンスと思って、頑張ってください

舘 由花子さん

人文学部 人間情報学科
留学期間:2012年9月~2013年6月
留学先:南オレゴン大学

留学先大学について

南オレゴン大学(SOU)は、規模としては非常に小さいですが、その分教員の目が一人一人の生徒に行き届いており、言葉が不安な留学生として派遣されるには非常にいい大学でした。 こ れはSOUに限ったことではないでしょうが、日本の大学よりも芸術への学問的アプローチが積極的で、留学したからこそという授業が受けられました。特に、 Shakespeareが地域をあげて有名なので、大学でもShakespeare Studyは非常に盛んでした。文学・メディア・演劇等々様々な方面から学習出来、現地の学生の間でも高評価ですし、個人的に非常に楽しかった授業です。 SOUには留学生も沢山おり、私達をサポートしてくれるシステムも整っていますが、自ら現地のクラブ活動や、留学生向けでないイベントに参加しても、非常に暖かく受け入れてくれました。

学習面について

日本の大学と比べて、学習面は非常に厳しく、常に課題に追われている状態でした。言葉の壁を除いても、十分に厳しい内容だったと思います。週に各授 業30ページ以上のreading、何百wordにも昇るレポートが課せられ、1st termは要領も掴めず言葉も分からずで、一日7時間以上机に向かうことが当然でした。ですが、それだけの課題をこなすからこそ、各termの終了時には 自分がクラスで何を学んだかをしっかり自覚出来ました。 残りの2termでは授業で英語を聞き取ることに必死にならず、講義内容そのものを楽しむ余裕が持てるようになり、勉強の楽しさ、現地の学生達の積極性を感じることが出来ました。

生活について

生活の大半は、課題に追われていましたが、時間が経つごとに要領も言葉も分かるようになり、現地の友人と過ごす時間が沢山取れるようになりました。 私は留学生支援クラブには参加しなかったので、他の留学生ほど多くのアクティビティはしていないと思いますが、その分自分の見つけた友達と映画を観たり、 出かけたり、食事をしたり、特別ではありませんがSOUの普通の学生達の生活を共有出来たなと思います。 また、winter termからはボランティアサークルに参加していたので、SOUを出た、Ashlandという地域に対しても様々な活動を行うことが出来ました。毎日が チャレンジの連続で、言葉の壁はいつも大きな障壁でしたが、国を超えて一人一人の個人と生活を共に出来た一年だと思います。

留学で得たこと

まず第一には、自分に自信を持つことが出来ました。言語も課題の量も生活習慣も全く違うところで、自分の力で単位をとったり、友達を作ったり、生活を楽しんだりできたことで、自分に何ができるか、何を成し遂げたか、ということを強く感じられました。 そ して何より、この一年の留学で、大学で自分は何をしたいかということをより深く考えられました。自分にとって非常にタフなシチュエーションでは、同時に学 ぶことが沢山ありました。学生の勉強に対する姿勢も、残念ながら日本とは大きく異なります。講義自体も、教授と学生が互いに刺激しあっていて、非常に生き 生きしたものでした。こうした授業や友人を通し、私は今海外の大学院への進学を一つの可能性として考えています。 一年は非常に長くて短いですが、全く考えてもみなかった進路を見出す、そしてその足がかりを掴む素晴らしいチャンスだったと思います。

後輩へのアドバイス

何度も書いているように、一年の留学期間は思っているより短いはずです。多くの留学生が「もっと英語が上達すると思った」、「もっと挑戦できると 思った」と口にしています。なので、留学に行く、ということを最終目標にせず、留学した先で何がしたいか、留学した後に待っているものは何か、そのために 今何をすべきか、ということをいつも考えながら過ごして欲しいと思います。 特に最初のtermは非常に厳しいことの連続で、疲れてしまうこ ともあると思います。ですが、自分が今できること、しなければならないことを忘れず、自分の出来る範囲で挑戦していってください。そして、現地の学生と交 流することをためらわず、言葉の壁は忘れてどんどん友達を作ってください。初めは我武者羅で不安なことがあると思いますが、気付いた時にはきっと自分が 思っている以上に色んなことが自分の力になっているはずです。 短い一年で、自分の一生モノになる何かを見つけられることを祈っています。